オリンパスがE-1をリリースしてDSLR市場に参入したのが2003年10月。それから記念すべき10周年(!)を迎えるこの秋、フォーサーズシステムは終焉を迎えることになってしまった。開発中と噂されたE-7は結局販売されず、フォーサーズとマイクロ・フォーサーズを統合した形で(開発本部長の弁)、ミラーレス一眼E-M1が発表された。
オリンパスの笹社長は「一眼レフから撤退するのか?」との記者の問いかけに「一眼レフ市場をどう捉えるかということはあるが、ここからの撤退は全く考えていない。従来の2つのシステムを統合して新しい価値を提案するものだ。製品(フォーサーズ機)の継続性についても、統合するので一切問題ないと考えている」と答えたという(デジカメWatch)。しかし、これは詭弁というべきでFTマウントのユーザーに後継機を用意しないというのは、ある意味切り捨てと捉えられても仕方ない。MFTと統合するといっても、下位互換としか思えないのだ。それがたとえセンサーの進化などによって技術的に優位に立ったとしても。E-1登場以来フォーサーズレンズを購入、システムを構築して来たユーザーにとって、何が悲しくてマウントアダプターをつけて新機種を使わねばならないのだろう?
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