せっかくの機会なので「櫛かんざし美術館」と「玉堂美術館」にも寄ってみることにした。「澤乃井園」まで戻って楓橋を渡り、左手の坂道を上った。櫛とかんざしの展示だから女性が多い。江戸から昭和期に至る工芸品の集大成だ。庭園からは多摩川の流れを俯瞰する。見学を終え、寒山寺の石段を登って遊歩道を歩いて行く。カヤックのほかラフティング・ボートともすれ違う。ここにはボルダリングのポイントも多い。マットを敷いて一心不乱に練習する人たち。
「玉堂美術館」は日本画の巨匠川合玉堂が昭和19年から32年まで青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられたという。館内にはかれの作品のほか、香淳皇后の御作も展示されている。回廊から眺める枯山水の石庭は、砂紋も描かれて息を呑むほど美しい。塀の向こうに見える大銀杏がまだ青々としたままであるのが口惜しいのだった。
2012年10月アーカイブ
27日、青梅の小澤酒造で年に一度の新酒まつり「澤乃井 蔵開き」を開催。晩秋の11月に奥多摩の山に登って、帰りに渓流沿いの「澤乃井園」で利き酒して締めるのがここ数年の慣例。しかし今回は初めて蔵開きを訪ねてみることにした。酒蔵の見学も未体験なのでいい機会だ。
青梅線の車内は土曜日で混んでいた。沢井駅でみんながぞろぞろ降りるのでびっくり。何と乗客は殆ど蔵開き目当てだったのだ。小さい駅なので改札を通るまで大変。国道に下りて駐車場で「蔵開き満喫チケット」を1,000円で購入。蔵内に特設の利き酒コーナーの利用と、「櫛かんざし美術館」「玉堂美術館」の入場券つきだ。酒蔵までは忽ち行列ができて、なかなか進まない。30分ほど待たされるうちに場内で鏡開きが始まって、これは遠くで見守るほかない。チケットと一緒に特製の猪口が配られるのだが、蔵人が新酒「しぼりたて」を注いで回っている。やっと蔵に入場すると、13種類の酒が用意されている。「しぼりたて」は先ほど頂いたので「元禄」「本地酒」「大辛口」「彩は」と進んで試飲、吟醸「蒼天」、大吟醸「吟の舞」「澤乃井」「梵」「蔵守」を試す頃にはすっかり酔いが回ってしまっていた。「一番汲み」「梅酒 ぷらり」「柚子酒 ゆずほ」と何とか最後のステージをクリア。酔うともう味がよく分からない。酔わないとそれもつまらないのだけれど。
軍畑駅の方に下って「煉瓦堂朱とんぼ」の屋台村やワークショップ、ライブステージを覗いてみることに。国道を歩いてもしょうがないので渓流に下りて遊歩道を歩いてゆく。紅葉はまだ早い。途中、カヤックの練習シーンに遭遇。ロールの練習中だった。会場で富くじを引いてみると酒粕が当たった。これは粕汁に絶好だ。鮎や岩魚の炭火焼コーナーが人気だった。
標高2500メートル以上の高山では紅葉が進んでいるとの報道もあって、急遽大菩薩嶺に登った。報道とのタイムラグもあるので2000メートルクラスにまで紅葉前線が下りているだろうとの判断だった。好天が続いたのと大菩薩嶺に一度行っておきたかったのも動機だ。中央本線普通列車を甲斐大和で降り、バスに乗り換えた。日曜とあって臨時便が出たのだが、先発は定刻より25分も早く出発。行程が早くなった。約40分で上日川峠に到着。福ちゃん荘前の分岐で唐松尾根の直行コースを行く。青空が深くて冠雪の富士山がくっきり美しい。何度も振り返っては撮影したくなる。雷岩からの眺めは絶景だ。稜線は風が強い。歩き始めて90分あまりで三角点に楽々到達。拍子抜けするほど容易な登山になった。まだ午前10時過ぎだから昼食でもない。肝心の紅葉は残念ながら1〜2週間早かった。しかし眺望は申し分なく、富士山の前方に大菩薩湖。右手に南アルプス山脈とさらに甲斐駒ケ岳まで山容を拝むことができた。尾根道を歩いて大菩薩峠に到着、昼食を摂ってから下山開始。上日川峠13時発の甲斐大和行きバスに乗車、JRの連絡もよくて山行としては異例に早い帰還になった。
Movable Type 5.2の提供が開始されたのを受けて正式なリリース版をインストールしてみた。すでにベータからRC1そしてRC2とテストしているからこれは問題ない。ついでにSmartphoneOption-2.0もダウンロードして入れてみた。スマートフォンオプションのインストール自体は問題なく終了。iOSシミュレータでログイン、スマホ向けに最適化された管理画面を確認。次に新規スマートブログを作成、テーマのインストールに進んだところで壁にぶち当たった。「公開プロファイルを設定」からアーカイブのみダイナミックパブリッシングを選択、さらにメインページと最新記事のフィードもダイナミックにして再構築。サイトを表示してみると、見事に文字化け。これへの対処に延々ハマってしまった。DynamicMTML Bootstrapperが.mtview.phpを出力することからphpのマルチバイト関数が問題であるのは明らか。PowerCMSの開発元であるアルファサード社のブログにあるFAQをチェックすると「PHPのmbstringモジュールが利用できない」のが原因であるという。利用しているさくらインターネットのレンタルサーバのコントロールパネルからphp.iniを設定してみるが全然反映しない。ルート直下にphpinfoファイルを作成してブラウザからアクセスすると、php.iniをいじる毎に設定は変更されている。WEBで検索するとこれでいけるよという話がたくさん転がっているが、うちのは解決しないのだった(笑)。
MySQLにログイン、コマンドプロンプトを実行。
mysql> show variables like 'char%';
+--------------------------+----------------------------------+
| Variable_name | Value |
+--------------------------+----------------------------------+
| character_set_client | ujis |
| character_set_connection | ujis |
| character_set_database | utf8 |
| character_set_filesystem | binary |
| character_set_results | ujis |
| character_set_server | ujis |
| character_set_system | utf8 |
| character_sets_dir | /usr/local/share/mysql/charsets/ |
+--------------------------+----------------------------------+
8 rows in set (0.01 sec)
データベースとシステムはutf-8だが残りはすべてujisつまりEUC-JPということになる。全ブログ文字化けならDBの文字コード変換を考えるところだが、複数ある他のブログは問題ない。DBをいじるのはあまりにリスキーといえる。ところでさくらサーバのファイルマネージャーでphpファイルを開くと文字コードがEUC-JPでこれは変更できない。phpMyAdminでDBにログイン、mtで使っているテーブルの照合順序がutf8_general_ciであることを確認する。utf-8をEUC-JPに変換するしかない。あれこれ探し回って小粋空間さんのCharsetEncoder プラグインにたどり着く。「管理画面の文字コードはデフォルトのUTF-8のままとし、ウェブサイトまたはブログで出力するページのみ、指定した文字エンコーディングで出力」できるというありがたいプラグインだ。ブログ別、あるいはテンプレート別にエンコードを指定できる。これをシステムのプラグインに入れて詳細設定、さらにphp.iniでmbstringの組み合わせを変えて試してみた。さらにブラウザの環境設定でもエンコードを統一。すると、やっとのことで文字化けが解消された。php.iniの設定例は次の通り。テンプレートの文字エンコードもEUC-JPに合わせてある。
register_globals = Off
display_errors = On
magic_quotes_gpc = On
language = "Japanese"
default_charset = "EUC-JP"
mbstring.internal_encoding = "EUC-JP"
mbstring.encoding_translation = Off
short_open_tag = Off
date.timezone = "Asia/Tokyo"