甲斐駒ケ岳(1)

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 甲斐駒ケ岳は憧れの山であった。中央本線に乗って松本方面に向かうと日野春から長坂、小淵沢にかけて南アルプスの山容が車窓左に迫ってくる。中でも鋭角的な独立峰として心に残るのが甲斐駒ケ岳だ。「あの山に一度登ってみたい」そんな思いを抱きつつ、アクセスのよい木曽駒や八ヶ岳、北アルプスの山行が先になってしまい機会を失っていた。
 改めて検討してみると、甲府駅から広河原まで山梨交通のバスに乗り、そこからは南アルプス市営バスに乗り換えれば登山起点の北沢峠に到る。天候を睨んで日曜出発と決め、「ホリデー快速ビューやまなし号」の利用を考えていたが、新宿から伊那側の仙流荘までのバスがあると知ってこれに決めた。新宿西口を8時30分発だが、首都高に上がるといきなりの渋滞。ノロノロ運転が延々と続く。これが大誤算。事故渋滞により八王子ICで既に1時間半の遅延が発生。予定では12時40分仙流荘着。同45分発の北沢峠行きか、これを逃しても14時10分発の最終に乗車できるはずであった。接続が微妙な情勢。やはり休日の中央高速はリスクが大きい。JRにすべきだったか。運転手と交渉すると、諏訪湖SAで高遠方面の乗客を別の便に振り換えるのを諏訪ICで下ろし、乗り合いタクシーで152号線経由という方法に変更してくれた。岡谷JCTから伊那谷を回っていたんでは到底間に合わないという判断だ。この選択が功を奏し、辛うじて最終便に間に合った。伊那市の南アルプス林道バスに約1時間揺られ15時過ぎに北沢峠着。長衛荘で缶ビールを買って、キャンプ地の北沢駒仙小屋前のテン場に歩いた。新しい小屋に建て直しているので営業休止中と聞いていたが、仮設の小屋が建てられて生ビールも販売している。500円を払って幕営の手続きを済ませた。テントを設営、ビールを飲みながら雰囲気を楽しむ。19時には一切の営業が終了、電気も消える。辺りを暗闇が支配、10張りのテントが就寝に入った。標高が約2000メートルあるので夜半は寝袋でも寒い。未明に入り口から覗いてみると満天の星空。カメラ (XZ-1) を持って外に出た。ISO800で30秒露光。秋の銀河が撮れた。

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