OM-Dの発売日が迫るにつれて複雑な思いに駆られている。小川町でいじってみた限りでは悪くはない感じだ。AFが速いのもポイントかも知れない。けれど「OMの正当後継はE-SYSTEMだった筈では?」との疑問が消えない。PENに関しては「パンケーキレンズをつけて気軽に街に持ち出す」スタイルを素直に受け入れられた。しかしOM-Dが違う路線を行くのなら、E-5とバッティングするのではないか?連写性能にすぐれ、高感度特性が向上しようとも両者を比べるのならフラッグシップを選ぶ。かりにOM-Dのユーザーになってしまえば、今度はMFTのレンズ沼にはまるに違いない。問題は既存のフォーサーズユーザーに深刻な「踏み絵」を迫るオリンパス本社の姿勢ではないか。OMはかつて一方的に廃止したマウントである。それを「OMマウントの復刻」というのでもなく「名称(栄光)だけを継承」するというのではあまりに打算的すぎないだろうか?
こういう流れに棹さすというのでもないが、OM-1とOM-2SPのユーザーでもある私はフィルムをスキャンして、暖かい春の光景でこのエントリーを埋めようと思う。2010年3月、青梅の吉野梅郷である(フジPROVIA100F)。
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