オリオン座

| コメント(2)

 オリオン座は冬の星座の代表格。夜も更けて家路を辿る時、南東の空に輝く道標だ。デジタルカメラマガジンの1月号でオリオン座の撮影法が特集されていて、興味深く読んだ。赤道儀に載せて撮るのは王道であって、銀塩時代にはポータブル赤道儀を製作したこともあった。最近ではTOASTやらPOLARIEという製品もあって、これなら登山時に携帯して山小屋などで撮れそうだ。三脚とカメラだけで固定撮影することも可能だ。空が暗いのが絶対条件になるが、ISO感度を上げ、F値が小さい明るいレンズを使えばデジタルカメラなら、短時間でもかなり撮れる。高感度ノイズが少ない機種が有利なのは当然。穂高に登った夜、涸沢で昇るオリオンを撮った。E-1と14-54だったが、空が暗いので露出25秒でもかなり星が写っている。昨夜は晴天で月光もさほどなかったので夜半にE-P2とOM100mmF2を持ち出し撮ってみた。住宅街だから何処にも街灯が煌煌と輝き、天体撮影に使えるスポットがない。辛うじて写野にハレーションが入り込まない地点を見つけたが、それでも空は明るい。ISO1000では液晶が真っ白になる。感度を400~250にまで下げ、露出も10秒と短くしてどうにか見られるレベルだ。OMの大口径レンズでもこの条件では苦しい。
 NHKの教育テレビで天体がテーマの番組をやっていて、ベテルギウスが今年にも爆発するかも知れないという話を聞いて愕然とした。ベテルギウスのあの色は寿命が近づいて、超新星爆発が迫っているサインなのだ。その時空には第二の太陽が輝き、昼間も視認できると予想されている。数ヶ月に亘って夜空を飾ったのち、見慣れた星座の一角が欠ける。フラムスチード天球図譜に描かれた、棍棒を振り上げるあの姿はもう見られないのだ。子供の頃から熱く見上げ、何度も写真に収めたオリオン座。それを楽しめるのは今が最後なのかも知れない。

P9263228.jpg P1180134.jpg orion.jpg

コメント(2)

ベテルギウスって、星の明るさが年によって違うような気がしていました。
大辞林によると「赤色超巨星で不規則変光星。明るさは0.4等から1.3等ま
で変光。距離500光年。」と。

赤い光は星の最後の姿だとか、ネット上の解説にありますね。
今見ている光は数百年前に放たれた星の姿。現実には既に超新星爆発をして
いる可能性もあるそうですね。

冬の夜空に輝き、わかりやすい形のオリオン座。
私も一度撮影してみようかな。

コメントする

2019年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ

Powered by Movable Type 7.0.1