敵地での勝利が続いたことから「外弁慶シリーズ」と名付けられたプロ野球日本シリーズ。第6戦も遠征の中日が勝ったのには正直焦った。このジンクスのまま最終戦が決着したら、静まり返るヤフードームで落合監督の胴上げを見ることになる。それだけは勘弁して欲しい。試合は先発の杉内が目を見張るようなピッチング。中日の投手陣も手強いが、3回満塁の場面で先発の山井を救援した小林が川崎に押し出しの四球を与える。続く無死満塁の大量得点機は凡退してつぶしてしまう。4回松中がネルソンから四球を選び、当然代走の場面。何故かそのまま松田がバント。足が本調子でないはずの松中が好スタートで2塁へ。ここでベンチの動きがないのが信じられない。多村中飛、長谷川敬遠で山崎が右前にタイムリー。松中がお腹を揺らして激走、また激走。谷繁のタッチをかいくぐってホームイン。これには大笑いしてしまった。まさか、こんなこともあるのか。ノムさんなら手厳しい叱責を浴びせるに違いない。その後内川が浅尾からダメ押し点をあげ、最後はファルケンボーグ、森福、摂津と継投して締めた。3−0で優勝。地元の胴上げで秋山監督は涙を流し、40才の小久保がMVPに輝いた。まさしくあぶさんだ。あぶさんには今年も恋の宿が待つ。
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