9日、新宿発ムーンライトに乗って、憧れの槍ヶ岳へ。穂高は去年登ったので、槍穂高完全登頂を期す。山行も重なると山の道具やら旅の出費が痛いので、最近はテント泊だ。山岳用のテントは1.3kg位からあるのだが、今のは3kgもあって重くて。山岳部の子とか、70Lザックを殺生ヒュッテのテント場(標高2,860M)まで平気で担ぎ上げるけれど、ちょっと敵わない。ルートは上高地から横尾経由で槍沢へ。キャンプ地ババ平の標高2,080Mまでテント他を担ぎ上げる。やはり、夜行直行だと後半バテバテになってしまう。法則確定。翌日は山頂まで標高差1,100Mを一気に登ったのだが、こちらの方が遥かに楽だった。この日は前夜から風雨があって、終日ガスっており雨具が必要であった。坊主岩小屋の分岐から上は突風にあおられ危ないくらい。槍ヶ岳山荘に着くと風も収まったのでアタック。奥穂でも経験した長い梯子だけれど、槍ヶ岳は3箇所もあるし、高度感が凄い。幸か不幸か視界がなかったけれど、大展望だったら?
下山の朝、振り返ると恐ろしいほど澄み切った山容が迫っていた。1日遅ければと悔やんだけれど、まさか延泊するわけにもいかない。上高地ビジターセンター前にスポッティング・スコープが2台。1つは西穂独標、もう1つは奥穂山頂に向けて据えられていた。イメージ・サークルを覗くと、登山者の姿が小さく見えて、感無量。観光客から見れば、酔狂というしかないのだった。
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