青春18きっぷも残り1枚。これをを消化する旅をあれこれ考えた結果、みなかみ辺りでSLを撮ることにした。先頃、NHKスペシャルで「復活〜山田洋次・SLを撮る〜」という番組が放映された。伊勢崎市の華蔵寺公園で静態保存されていたC 6120を復元するプロジェクトに山田監督が密着取材するというもの。山田氏自身も大のSL好きであり、旧満州を走った「あじあ号」の思い出を語る。解体された機関車のボイラーが大阪の専門工場で再生されていく過程や、熱せられた動輪からタイヤにあたる外縁の鉄のリングが轟音を上げて落下するシーンなど、圧倒された。復元作業は難航したが成功、現在はJR東日本高崎支社に所属し、上越線や信越線で運用されている。群馬デスティネーションキャンペーンの一環で「快速 SLググっとぐんま」などとして運行。
27日、「快速 SLレトロみなかみ3・4号」として走るC 6120を捕捉すべく、新宿から湘南新宿ラインに乗車。高崎からは利根川沿いに遡行して、渋川、敷島、津久田、岩本を経て水上駅のホームに下り立った。関越バス上毛高原行きに乗り換え、諏訪神社前で下車すれば直ぐに諏訪大橋が見える。バンジージャンプのポイントとして有名。橋の下流側には、既に三脚が並んでいた。待ち時間に下りの115系普通列車と上りの「SLみなかみ2号」D51 498を撮った。大本命のC 61は13時53分水上着だから、構図の諏訪峡を50分頃通過。固唾を呑んで待つうちに、ターゲットが汽笛を上げて接近。一斉に谷に響くシャッター音(笑)。撮影後、諏訪峡に沿って付けられた遊歩道を通って、温泉街経由で水上駅に戻った。
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