所用があって新宿に出たついでに、京王百貨店の駅弁大会を覗いてみた。日曜ということで、案じた通りめぼしい駅弁は列、列、列。人気駅弁は整理券配布という有様。さすがにそれは勘弁というので、くまなく見て歩くと富山県氷見駅の「ぶりかまめし」というのを見つけた。
氷見の鰤というのは有名なブランドになっている。東京のスーパーなどではなかなか入手困難。昨年3月、金沢と上野を結ぶ寝台特急「北陸」と急行「能登」が一緒に廃止となり、その前に乗車すべく「北陸フリーきっぷ」を使った旅をした。金沢、和倉温泉から氷見、高岡、五箇山とフリー区間をほぼ制覇。その時、氷見駅から氷見線に乗車。駅前には何もないローカル駅だったが、市の中心部には鰤のコースを食べさせる店もあるとのこと。時間がなくて、その時は氷見うどんを食べたのみ。それはそれで美味だったが。
先頃、雑誌の広告で「一枚遺産」キャンペーンというのを見て、それが氷見駅であることに気付いた。懐かしくなり、日本酒「銀嶺 立山」を購入。追憶に浸りながら盃を重ねたりした。そのような流れだから、当然のように「ぶりかまめし」を購入。会場の休憩所で喫食すると、柔らかい身がほろりと外れ「おいしゅうございました」。本当のところは、西明石の「ひっぱりだこ飯」にもかなり惹かれたのだったが・・・。
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