毎週のように山に登っているので、さすがにこの週末は山抜きで過ごす積もりだった。ところが、日曜に人に会う予定がキャンセルになり、時間が空いてしまった。家でのんびり過ごしてもいいのだが、そうなると何時か行ってみようと思っていた丹沢への誘惑がむくむくと頭もたげて来た。というわけで今日も山へ(笑)。ヤビツ峠から入山する、表尾根縦走コースだ。新宿からだと1,480円の「丹沢・大山フリーパス」で秦野・渋沢迄の小田急線往復と神奈中バスの当該区間が利用可能。これはお得だ。
7時38分秦野駅発の路線バスは満員。吊り革に掴まって40分の山道。登山道はヤビツ峠を越えて1.6キロ下った「富士見山荘」前から。いつもながら、登り始めの30分くらいは凄くつらく感じる。しばらく登って汗をかき出すとそうでもないのだが。見通しのない樹林の間は、ひたすら苦行に耐えて高度を上げるだけだ。二ノ塔に達して尾根からの展望が開けると、豪快な光景に見とれ、苦しさも吹き飛んでしまう。三ノ塔、烏尾山と尾根筋の縦走路は岩場の上り下りと鎖場などもあって愉しい。変化に富む登山道を行者ヶ岳、新大日と進むと塔ノ岳に至る。標高1,491メートル。途中から山塊の上部は霧雨になってしまった。上下合羽を着込むが、雨粒が細かいのか殆ど濡れない不思議な雨だ。しかし、山頂は寒い。尊仏山荘でコーヒーを頼んで昼食。何もオーダーしないと休憩料300円だから、何でもいいから頼むべき。
休憩後、丹沢山までの時間を尋ねると、往復2時間とのこと。既に午後1時近い。15時から下山ということになると、途中の山中で日没ということになる。残念だが、速攻で下山することに。大倉側の尾根の紅葉がきれいだった。雨はいつしか上がり、途中で雨具を脱ぐ。ひたすら山を下る。樹林に覆われた区間では、14時台でもうす暗いほどだ。15時10分、大倉バス停着。山行では、異例に早い帰宅となった。
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