奥穂高岳

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 26日、涸沢ヒュッテの朝食は5時。その直後、カールに朝日が射し始めた。モルゲンロート。涸沢の朝を染め上げる。初めての光景にしばし見とれてしまった。


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 6時45分、奥穂高岳への登山道を登り始める。岩場の急登。ナナカマドの実は真っ赤だが、葉の色はまだ青いのが多い。今年は猛暑の余波で、紅葉が遅い。奥穂の岩壁の色も未だしって感じだ。涸沢の紅葉に憧れてやって来ただけに、これは残念だ。
 ザイテングラードを越えて、9時17分に穂高岳山荘着。白出のコルから見上げる、奥穂高岳の岩壁への取りつきは、初めて見る者をぞっとさせる。いきなり、鎖と二連の梯子から始まる様を直下から見ると、垂直のようで恐ろしい。しばし考え込んでしまったが、(ここまで来た者は)誰もが登っているようでもあり、コーヒーを沸かして心を鎮めてから登攀に掛かった。一挙手一投足、慎重に運べば難しいものではない。あとは岩場の急登をこなして行く。やがて現れたジャンダルムの雄姿には圧倒され息を呑んで見つめるしかない。北アでも第一級の険しい尾根だ。そして10時50分、山頂の祠を仰いだ。3190メートル、国内第三位の高峰だ。周囲は360度の展望が開けていた。槍や穂高連峰の荒々しい山容を始め、遠く白馬、立山、剱の名峰を望む。その反対方向に移れば、雲の上に富士山の姿が。視線を下に移せば、梓川の流れと上高地が小さく見えた。

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