花火は今年すでに二回見ているが、どうしてもナイアガラを見たくなって三回目のチャレンジとなった。「あつぎ鮎まつり」の美しいナイアガラも捨て難く、様子も分かっているのでこれにしようかとも思ったが、「いたばし花火大会」のナイアガラの規模が600m以上というので、今回はいたばしへ。「戸田橋花火大会」と共催で、荒川の北と南両岸から花火を眺める趣向だ。
最寄り駅は埼京線の浮間舟渡駅か都営三田線の西台、あるいは高島平。神保町経由で三田線で行ったところ、駅の数が多くてすっかり時間を食ってしまった。西台で降りて河原に向かおうとするが、直近の舟渡大橋は有料指定席のチケットを持っていないと通行不可能。西台橋経由でぐるっと回され大汗をかく羽目に。
やっとのことで荒川の堤防を上る3階段に到着。すでに花火は佳境を迎えているが、係の人に聞くとここからではナイアガラは見えないとのこと。仕方なく階段を下り、車道をひたすら東へと歩く。堤防の下からでも花火自体は綺麗に見えている。構成も見事で相当のレベルといえそうだ。「いたばし花火大会」の花火師も大したものだ。すっかり魅せられて車道の端に寄り三脚を構えて何枚か撮ってみた。大会は20時45分終了で、ナイアガラの点火もその前後だ。30分過ぎ、迷っていたがせっかく来たからにはやはりナイアガラを見たいと思い、有料席が続く4〜7階段の間を懸命に歩いて一般席の堤防に上がった。
やがてナイアガラに火が上がった。「あつぎ鮎まつり」は川を横切るように花火の瀧が現れるのだが、ここのは有料席前に川に平行に設定されていた。これじゃせっかく600mあっても離れると斜めに一部を眺めるのみで、有料席の優遇ぶりと一般席の差とがこれほど際立つ大会もない。まあ、それでも見られただけでもよかった。この大会に押し寄せた数十万人のうち、ナイアガラを目にしたのはほんの一握りといっていいのだから。
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