紫陽花の季節。去年は鎌倉で江の電と一緒の構図で撮った。今年は、これも紫陽花が美しいので有名な箱根登山鉄道との組み合わせで。宮ノ下駅周辺がビューポイントであるらしい。しかし、こればっかりは現場を踏んでみなければ何ともいえない。花の付き具合や彩りを含めて。今回はありきたりの構図にならないよう気を配りたい。当日は夕方から雨の予報。午後からゆっくり出掛けたので、帰りに雨に遭う公算大。新宿から小田急急行で小田原へ。小田原では雨の気配は殆どなかった。うまくすれば保つかもと期待が膨らむ。ところが、箱根湯本から登山鉄道の山区間に入ると様相が一変。いきなりの大雨だ。
16時38分宮ノ下着。豪雨だ。空は暗いし、ISO800で撮らねばならない。強羅方面へ向かう電車を見送って撮影。振り返ると、同時に入線していた電車が湯本方面へ走り出すところ。これが何とモハ1形。どうしても撮りたかったクラシックな車両だ。慌ててシャッターを切ったがちょっと遅かった。雨脚が弱まるのを待って、反対側のホームに移動。ここで上下線を撮ってから塔ノ沢駅へ(中間の大平台は花がちょっと地味すぎた)。途中、強羅行きのモハ1形とすれ違う。
塔ノ沢は無人駅だが、トンネルに出入りする列車を撮れるポイントだ。上下線とも紫陽花の株が植えられていた。上り線ホーム際には深沢銭洗弁天もあって雰囲気を醸し出していた。塔ノ沢駅でひとしきり撮影。さっき強羅へ登って行った電車が折り返して来ると予想。滅多にない機会だから、モハは是非撮っておきたい。湯本行きの電車を2本やり過ごして待った。来た来た、待ちに待ったモハのヘッドライトがトンネルから現れた。これを撮影してから乗車。雨には降られたものの、紫陽花は生気を取り戻したようで、むしろ絶好の撮影日和だったようだ。達成感に満ちて帰路についた。
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