歌舞伎座

　東京東銀座の歌舞伎座が最終公演を終えた。今後は解体され新・歌舞伎座の建築という運びになる。正直、老朽化といっても解体すべきほどのものかどうか疑問だ。歴史的建築物としてもっと評価されてもいいのでは。大修理しつつ保存している建物は幾らでもあるのに。あれをあっさり壊してしまう精神というのは到底理解出来ない。

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　とはいえ、もはや手遅れの感がにじむばかりだ。せめてありし日の姿を記録に留めておくしかないのかと。行こう、行こうと思いつつ千秋楽に間に合わず。閉場式の翌日に駆けつけてみたが、正面入口にはトラックが入っていた。早くも機材の搬出だろうか、全景を撮るのに邪魔になってどうにもならなかった。日比谷線東銀座駅の出口のすぐ側で、たくさんの人が詰めかけケータイやデジカメで写真を撮っていたが、口々に「トラックがじゃまだ」と嘆いていた。