北陸を歩く④

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 再び氷見線を走る列車に揺られて行く。車内は通学の高校生で占められている。ローカル線の主役は彼らだ。学生なしにローカル線の存続は難しいと思われ。氷見線の起点、高岡駅で今度は城端線に乗り換え。フリーきっぷの南限である城端駅を目指す。せっかくの機会だから、世界遺産の五箇山を撮影する計画。


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 高岡発14時11分。城端着が15時00分。ここからは高岡発で五箇山・白川郷方面行きの加能越バスに接続する。しかし、バスの本数がなく帰りの最終、相倉口発16時02分にぎりぎり間に合うかという際どさだ。行きはタクシーを利用するしかない。月曜午後だから観光客もおらず、相乗りも出来ない。相倉口迄は5,000円位ということだが他に手段もない。高岡から駅レンタカー利用という考えもあったが、それだと5,000円からということだ。タクシーは慣れているから飛ばしに飛ばした。長いトンネルを抜けると雪国だった。20分余りで相倉口に到着。運転手は5,100円でメーターを止めてくれた。「相倉合掌造り集落」の駐車場で下車。周辺はさすがの雪景色。しかし直近の降雪が少なかったことから屋根迄覆われてというほどではない。五箇山は「菅沼合掌造り集落」も有名だが、こちらはもっと遠いので寄るのは無理だ。撮影時間はぎりぎり25分しか取れないという強行日程(笑)。もう、必死に撮りまくるのみだ。帰りのバスの車中では放心状態。城端線で高岡まで戻り、17時43分発「サンダーバード93号」で17時52分富山着。駅ビル3Fの「白えび亭」で白海老の唐揚げと銀嶺立山の冷酒で打上げ。富山から「北陸」に乗車予定だったが、やはり時間をつぶすのにも困り、歩き回り疲れてもいるので金沢まで行って金沢から乗車することに。金沢までは特急の暖かいシートだから駅の待合室よりも楽だ。金沢まで行けば「北陸」と「能登」のツーショットを撮れるアドバンテージもある。金沢駅5番、6番ホームは引退が迫る両雄揃い踏みをカメラに収める鉄ちゃんで混雑。こちらもここぞと撮りまくる。22時15分、「能登」の発車を哀切を込めて見送ると3分後には「北陸」の発車時間だ。車内販売もなく、食堂車もないブルートレインだが北陸路の貴重な足だった。永遠なれ、「能登」「北陸」。

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