魚津、富山と過ぎて金沢には11時59分着。駅のコンコースでは引退する「北陸」「能登」を惜しんで有志が投稿した写真が飾られ、記念のコンサートが開催される直前だった。ちょうど昼食時分だし、近江町市場あたりで何か食べるつもりだったが、日曜日の正午は観光客で大変な混雑だろうと諦め、先に兼六園に回った。金沢は2回目だけれど、前回は駅から一歩も出ていないので市内を歩くのは初めて。歴史ある佇まいがそこかしこで見られた。北鉄バスを兼六園下で下車、坂を上ると右に金沢城の石川門の櫓が聳え、左手に兼六園入口がある。入場すると霞ヶ池越しに雪吊りと唐崎松という構図。ニュースなどで見慣れた景色だが、惜しむらくは雪景色でない。一面雪に覆われた、情緒深い様子をイメージしていたのだが。園内を散策、梅林の白加賀や「ことじ灯籠」を撮影して回った。雪のある頃にまた来てみたい。
兼六園を後にし、石川門を潜って金沢城公園に入る。城の本丸は現存しない。奥に進んで三十間長屋などが見所らしいが、時刻も午後1時半頃であまりゆっくりしていると昼飯を逃しそうなので黒門を出て近江町市場に向かう。エムザ口近くの「近江町食堂」で寒ブリの刺身を注文、定食にしてもらった。
当初、金沢駅周辺のホテルに泊まって早朝、金沢駅に入線して来る「能登」「北陸」を撮ることも考えたが、せっかく北陸に来たのでフリーきっぷの北限の和倉温泉まで足を伸ばすことにした。和倉温泉駅へは通常、津幡から七尾線に乗るのだが、金沢から和倉温泉直通の「サンダーバード21号」に乗車。フリー区間の特急自由席乗り降り自由という特典を生かして快適に移動した。宿泊した旅館は朝食付きの予約。七尾湾を一望する露天風呂からの眺めに惹かれた。夕食は近隣の料理屋で頂く「街なかまるごと選べる夕食プラン」を選択。のと鉄道で3駅目の能登中島駅で下車。「かき処 海」で能登牡蠣の炭火焼きのコースを堪能。生ビールと「銀嶺立山」に酔いしれ夜は更けていった。
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