黒部峡谷鉄道

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 今年は紅葉前線を追う旅を続けている。立山室堂あたりから始まった紅葉も、ようやく麓の宇奈月温泉あたりにまで下りて来た。1日、その宇奈月から欅平に至る黒部峡谷鉄道に乗って来た。前日の土曜深夜、上野発のブルートレイン「北陸」に乗車。寝台車に乗るのは何年ぶりだろう。子供の頃、「あさかぜ」に乗って以来かも知れない。特有の振動と揺れ、絶え間の無いレールの継ぎ目を渡る音が遠い日の記憶を呼び醒す。寝台のランプで、当時放映されていた大河ドラマの原作本を読み耽ったこと、初めて連れて行って貰った食堂車の思い出などなど。


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 5時14分、魚津で下車。平行して走る、富山地方鉄道の新魚津駅から宇奈月温泉へ。沿線は紅葉も未だしといったところ。しかし、終点の宇奈月温泉まで来ると様相が一変。紅葉はいまやピークかと思える状況。山も渓谷も鮮やかに色づいていた。黒部峡谷鉄道の宇奈月駅から始発に乗車予定。少し時間があるので、遊歩道から「新山彦橋」のロケハン。始発だから列車は撮れないと思っていたが、時刻表には記載されていない便が発車。これを撮影出来た。ポスターなどで有名な構図。
 いよいよトロッコ列車に乗り込む。欅平行きの場合、右側に座るのが絶対有利とされているのだが、既に右側の席は埋まっており、仕方なく左側の最前部に座ることに。車両は窓つきの「リラックス車両」。風が当らず快適だけれど、撮影には向いていない。当初、宇奈月~欅平間往復で予約していたのを、急遽鐘釣で下車するよう変更。これは鐘釣橋と錦繍関を撮りたいと思ったからなのだが、実際に降りて尋ねた所、現地には行けないとのこと。パンフ等にそのような記載はないので疑問だけれど、遊歩道自体ないのだという。カメラマンはどうやって行ったのだろう?まあ、鐘釣駅周辺にも撮影ポイントはあるのでここでひとしきり撮影。紅葉は絶頂に達しており、谷川岳登山の翌週行った一ノ倉沢をも凌駕するほど。黒部峡谷鉄道沿いの20キロ余りがすべて紅葉で埋まっているのだから絶景というべきで、ちょっと形容する言葉が見当たらない。
 鐘釣から欅平までは窓なしの普通車両に乗車。勿論、今度は右側に。しかし、この区間は逆に左が谷側で有利。団体が下車した後で席の移動は自由だから、撮影ポジションは確保出来た。風はちょっと冷たいけれど、窓越しでなく直接撮れるのが嬉しい。欅平の紅葉も見事。いろいろ見所がある中、猿飛峡の展望台まで往復。遊歩道からは遠く立山連峰の山々が顔を覗かせている。途中、岩盤をくり抜いたような箇所もあって、頭上に鋭い岩肌が迫り、欅平から黒部ダムに至る「下の廊下」を彷彿させたりもして。好天気ながら、午後から雨の予報が出ているため、早めに散策を切り上げ宇奈月に戻った。

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