2001年から8年間に亘って松坂屋で開かれていた「銀座・中古カメラ市」だが、今年から新宿髙島屋に会場を移して開催。松屋のカメラ市も有名だけれど、松坂屋のはオリンパス関係の出品も多く、フィルターやらフォーカシング・スクリーンやら実用品も充実していて好きだった。E-P1の購入に旅行費用など出費も多いことから、何を買うわけでもないけれどちょっと覗きに出掛けた。クラシックカメラの雰囲気を味わうだけでもいい。
髙島屋の11階催事場はかなり広めのスペース。この手の中古市ではLEICAやNikonが我が物顔の場合が多いが、松屋のようにLEICAばっかりというわけでもない。OLYMPUS OMのレンズが多いのが目を惹いた。E-P1が世に出たことにより、オールドレンズも再び脚光を浴びた格好だ。珍品もあった。PEN Fの内視鏡モデルなど初めて目にした。OM28/3.5のフード付きで14,800円なんて余裕があったら是非手に入れたい1本だ。中古レンズでフード付きというのはあんまりない(フードだけというのも入手困難)。フードだけで3,000円というのはざら。E-P1につけても似合いそうだ。花マクロを撮るならリングフラッシュの出物もあった。90mmマクロがあれば活躍しそうだが。今ならやはりデジタルで行きたい。会場内をぶらぶら歩きしてみるが、意外に中判機が少ない。POLAROIDの集合した一角は圧巻。まだまだ元気を失ってはいないようだ。「これは」と思わず手に取ったのはOLYMPUS 35SPのブラックモデル。レンズもいいが、フードをつけた姿がパナのDMC-LC1に似ている。というか、LC-1がLEICAのレンジファインダー機のデザインを踏襲しているのだろうが。35SPはかっちりとした角形の男前。SPはスポット測光の略でプログラムAEでもマニュアルでも使用可能な多機能がウリということだが、現物はマニュアルしかダメとのこと。18,000円だが、出物とはいえやはり故障のない個体を選びたい。しかし心に残る1台ではあった。
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