福岡にて

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 親類に不幸があって、急遽福岡に帰った。不幸といっても80歳をはるかに超えているので大往生というべきで、それほどの悲壮感はない。只、直系の親族にとっては切実なものだし、こちらも昔の記憶を掘り起こし、感傷に浸った。
 カテゴリを「日常」にするか「旅」にするか迷ったが、遠方なので一応旅にしておいた。ひさびさの故郷には、やはり東京とは違う空気が流れているようだ。うまく言えないが、「空気の匂いが違う」ような気がする。当地では朝顔が咲いて、初夏の雰囲気だ。


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 慶弔ということで休みを取って、通夜と葬式の両方に出た。仏事が済んだら、即帰京モードに入るが、夕方の飛行機なので少し時間の余裕がある。西鉄久留米駅から特急で福岡へ。特急といっても特別な料金は要らない。京急の特急のようなものだ。スピードも、京急並みに速い。久留米では3000系の通勤電車(花畑行)と、入線して来たちょっと旧い(初期型が昭和48年デビュー)2000系の特急電車を撮影。

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 福岡(天神)は東京でいえば、銀座と新宿を兼ねたような存在。ターミナルと商業一等地が並立。売上げが厳しいデパートが林立、苛烈な戦争を繰り広げている。元来、地方や周辺の他県の客まで集めて独り勝ちの状況だったが、さすがにこの不況で売上げも翳りを見せているという。
 ちょっと早めの夕食。前日は、空港近くの「天ぷら ひらお」で穴子の定食を摂ったので、博多ラーメンかちゃんぽん、あるいは博多うどんかという選択肢になる。兄弟で協議、ここは博多うどんで行こうということになり駅近くの「因幡うどん」に入った。讃岐うどんのようなコシはないが、福岡人には懐かしい味だ。地下鉄で空港に到着。搭乗までの待ち時間に、気になっていた「あまおう入りソフトクリーム」というのを頼んだ。うーむ、あまおうのフレーバーは感じるものの、クリームの出来が重かった。ソフトはミックスと空気との混合比率が重要で、出来立てのは溶けるように軽やかだ。
 今回、行きはANAでマイルを貯めたが帰りはリーズナブルな便が取れず、初めてスカイマークに乗った。片道15,800円と格安だが、その分サービスは割り切ったものだ。飲み物の提供も音楽も一切ない。安さを取るか、快適さを取るかはその人次第だ。雲の上で、最後に落日と富士を撮った。

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