E-330でマクロ

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 E-330の特徴は、何といってもCCDによるフルタイム・ライブビュー(Aモード)と撮像素子であるLive MOSによる高精度ライブビュー(Bモード)の組み合わせ。Bモードでは10倍拡大表示されるので、フォーカスを当てたい部分を追い込んで撮影することが出来る。つまりAFでは困難な雌しべにジャスピンの写真が容易に撮れるのだ。さらに、ファーム・ウエアを1.2以上にバージョンアップすれば、Aモードで撮影中にドライブボタンを長押しすることにより、一時的にBモードを呼び出すことが出来る。AモードのAFで大体フォーカスを合わせておいて、Bモードに切り換えて厳密にピント合わせするなんて鮮やかなテクニックも披露出来る。
 作例は50mm F2.0マクロ。(ISO100 f3.5 1/320秒)


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 E-330の発売は2006年2月だが、当時として最先端で野心的な技術を満載の機種だった。名機として絶賛する人も多く、今回入手した個体をいじり回しているうちに、改めて開発陣の熱い思いを感じた。オリンパスの場合、かなり弾けた研究が多い。それがシェア獲得に結びついていないのが大問題なのだが。オリンピック招致ということで、バーチャル・スタジアムを再現するためヘッド・マウント・ディスプレイ(キャノン製)を評価委員に装着させていたが、初めてあれを作ったのはオリンパスだったと記憶する。もう何年も前のWPC EXPOあたりで見たようだが、時代に先行し過ぎたのだろうか、その後製品化されたものの発売が継続されることはなかった。
(写真 E-330 ZD F2.0 Macro, ISO100 f2.0 1/250秒)

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