12日。国立競技場。ついに迎えた第87回高校サッカー選手権決勝の日。栄冠を摑むのは鹿児島城西か広島皆実か。キックオフは14時05分。その頃からほぼ満員のスタジアムに小雪が舞い、やがてみぞれ混じりの小雨が。寒い。雪の国立といえば東福岡対帝京の決勝戦以来か。まさか。試合は前半20分、大迫勇の大会新記録となるゴールで鹿児島城西が先制。しかし広島皆実は金島と谷本のゴールで引っくり返す。皆実は速いパス回しと組織的な攻撃でゲームを支配。巧いなあと驚きの声が漏れてくる。1回戦で帝京を破ったのもなるほどと思える。城西は後半、攻勢を強める。17分、FWの野村が大迫のクロスを押し込んで同点。点の取り合いで面白い決勝戦になった。しかし21分、広島皆実は右クロスに金島が合わせて城西のゴールネットを揺らす。これが決勝点になった。
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