突然の辞任表明に驚いたが、その予兆はあった。交流戦に優勝して昇り調子になるはずのチーム成績が伸び悩んだ。去年は日本ハムが交流戦に優勝、その余勢を駆ってリーグ優勝した。その前例もあり、もっと勝ちゲームを拾ってよいはずだった。それでも8月頃までは2位とか3位にいて安定、首位を伺う体勢だった。それが急激に崩れたのは、皮肉にも馬原がカムバックしてからだ。速球で勝ちゲームの終盤を締めていた馬原がロッテ戦でまさかの満塁本塁打を浴びて同点にされ、結局勝ちを逃してしまった。以来、リードしていても守り切れないふがいなさを露呈。一体、チームに何が起こっていたのか。それは分からない。しかし、この頃ゲームを眺める王監督の頬はこけ、明らかに体調が悪いのが看て取れた。王さんが退任発表の会見で言っていた、自分の体調の悪さがチーム状態に波及した部分もあったかも知れない。さらに、昨シーズン終了後に選手達を集め、今年度が最後と告げたことがいらぬプレッシャーを与えて思いもかけない心理状況に追い込んだと分析されていた。なるほど、交流戦の優勝が示すように決して出来ない選手達ではない。それなのに下位に沈んだ昨今の戦いぶりには覇気のかけらも見られない。それには多分に心理的要素が影響しているのだろうと思う。
胃の手術をして以来、この日が来ることは予想していた。しかし現実になってみるとショックだ。王監督が指揮しないホークスなんて想像も出来ない。来年は秋山ヘッドコーチが監督に昇進、ベンチに座るのが見られるのか?昨年、福岡ドームで対ロッテ戦を観戦したが、王さんが在任のうちに試合を見られてよかった・・・。
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