木曾駒ヶ岳に登る

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 1日、木曾駒ヶ岳に登った。家族旅行の延長のようなものだが。もう何年も登山らしい登山はしていないので自信はなかったけれど、兄のたっての勧めがあってのことだ。駒ヶ根高原の早太郎温泉郷に宿泊、翌朝菅の台からしらび平駅までバスに乗車。山道を40分程かかって到着。ロープウェイに乗換え、7分余りの行程は幾つもの滝や渓谷を眺めながらあっという間に過ぎてしまった。千畳敷駅に着くと、そこはもう雄大な景観が迫る千畳敷カールだ。圧倒的に美しい。そして季節は夏。千畳敷はお花畑と化している。勿論、高山植物だ。シナノキンバイやチングルマが咲き誇っている。乗越浄土までの40分間は最後の八丁坂が試練ではあるけれど、振り返れば中央アルプスならではの美しい眺め。途中、ミヤマクロユリやチシマギキョウ、ヨツバシオガマなどの珍しい花を見つけた。乗越浄土で一服したら中岳経由で駒ヶ岳山頂を目指す。稜線にはコマクサを保護して育成している石のサークルがあった。中岳に登頂。標高2925メートル。感慨に浸る暇もなく、登った分を降りていかねばならず、かなり残念な気分だ。まあ、縦走とはそういうものだろう。テント場を横に見つつ駒ヶ岳への登山道を進む。最後の急坂を息を切らしてやっと登り切った。山頂だ。標高2956メートルは自己最高。生憎ガスが立ちこめ視界は利かないが、達成感に満ちて穏やかな気分。山頂の小さな神社の際には鮮やかなコマクサの群生も。下界は暑苦しいが、雲上の世界は汗が引くと上着が必要なほど。ぜんざいを御馳走になって下山。テント場附近の十字路からは中岳でなく巻き道経由で(ちょっと怖い思いをして)乗越浄土に戻った。下りの眺めはヨーロッパのアルプスを思わせるほどに荒々しさと美しさが渾然一体となっていて、一口でいえばフォトジェニックだ。途中、遊歩道に逸れコバイケソウを眺めつつ剣ヶ池経由で駅に辿り着いた。


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ただいま苦戦中。

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