2008年7月アーカイブ
真鶴に足繁く通ううち、貴船祭りというのがあると知った。日本三大船祭りの一つで、神輿を船に載せて海を渡るという奇祭だ。祭りの最後の夜、色とりどりの装飾を施された船団が、笛や太鼓を奏でながら随伴する囃子船と共に真鶴湾を渡り貴船神社へと向かう。その際、灯台辺りから花火が打ち上げられる。
隅田川の花火の撮影がいまいちで、フラストレーションを抱いてしまったのでここはリベンジというわけだ(何やかやと結局花火を撮りたいのだった)。真鶴で泳ぐ日はいつも午前中に家を出るが、今日の花火は19時30分過ぎの予定なのでゆっくりと向かった。真鶴駅頭は提灯で飾られ祭り一色。真鶴港へ至る道は途中交通規制されているため歩いて向かう。小さな町なので20分ほどで着いてしまう。港には出店も並び、浴衣姿の女性らが楽しそうに歩いていた。観光客もそれなりに集まって来ているが、まだまだ明るいので港に浮かぶ船やらを撮って過ごした。花火が始まったのは午後8時過ぎで、いい加減待ちくたびれ汗びっしょりになってしまった。
(写真 E-1 ZD14-54mm F2.8-3.5 ISO100)
銀座のアップル・ストアに出かける用事があって、そのついでにソニー・スクエアに設置された野外の水槽を見て来た。幅が5メートル以上ということで、街頭にしては中々の迫力。大勢の見物人が群がっていた。マダラトビエイなんだろうか、マンタの親類?も見かけた。人工物ながら、海の中の光景にはいつも魅せられる。
せっかく銀座まで行くのならという理由を動機づけにして、隅田川花火大会に足を伸ばすことに。何だかんだといいながら、当日になると心が騒ぐ(笑)のだった。今年はあれこれ戦略を立てることもなく(毎年ルートを変えて可能性を探ってきた)、両国駅で降りて蔵前橋を渡る行列に加わってぼちぼち撮ることにした。あまり気合いも込めておらず、カメラもE-3ではなくお気楽なE-420で、レンズもパンケーキ1本という身軽さだ。まあ、当初の目的に合わせてPCは抱えているのだが。それにしても三脚もカーボンの軽いやつだし、レリーズも持って来ていない。過去の花火撮影の重装備からすると、考えられないことだ。E-420のSCENEモードで一度撮ってみようと思うのだが、デフォルトの設定がF11で露出4秒というのは現場の状況に合わなかった。隅田川界隈はあまりに空が明るくて、4秒も露出していたんでは飛んでしまう。1秒では花火の広がりを納めきれないし、F11で2秒前後というところでマニュアルで撮ることにした。両国駅から川沿いに北に向かう時点でいつもは花火が上がっており、首都高の橋桁の下にいるため視界に入らずいらいらするものだが、今年は30分ほど早くて蔵前橋上で7時30分を迎えた。これが誤算で、花火はピークに遠く群衆の集まりもさほどでないうちに規制線と共に橋を渡らされてしまった。いつも蔵前橋上ではフィナーレ近くの華麗な連発を拝めるのだが、何とも煮え切れないまま橋での見物は終了。まだ8時前でかなりの時間があるので厩橋を渡るかどうか逡巡するものの、帰るには浅草橋に近いここの方が有利と判断、周辺でわずかな視界を探して残りの時間を過ごすことにした。結局、蔵前水処理センター前の空いた空間で撮ることにしたのだが、ナントカリバーステージという高いマンションが決定的に視界を邪魔するのだった。高く打ち上がる花火はどうにか写野に収まるものの、こんな情けない写真に。ラスト近くには風下になってきて煙がこちらに流れてきてしまい(泣)、中途半端な写真になってしまった。
連休も最終日。気温は予報通り朝から高かったが、曇り模様で海に出掛けるにはどうかな、と思える天気。それでも不可能ではないようだし、夏場の休みといっても全部晴れってわけにはいかないだろうから兎も角出掛けた。今まで真鶴に通って空振りが2回。一度は早川あたりから白波が立っているのが分かるくらい波が高くて現地で断念したもの。その前が中古で防水プロテクターを購入したものの、Oリングが欠品であることに実地テストの段階で気付いた(笑)時。ちゃんとバケツとかで検証しろよと。
今日の琴ヶ浜は潮流がよくなかった。漂着物はやたらと打ち寄せているし、波は泡立っている。透明度もいまいちで、魚もあまりいない状況。サザエ根と呼ばれているちょっと沖のポイントまで遠征。海はかなり深いので緊張した。冒険だったが、それだけのことはあっていろんな魚が群れていて見飽きない。カワハギもたくさん見かけた。
神田小川町のオリンパス・ギャラリーで開催中の「ズイコーデジタルアカデミー講師による、E-3 写真展」を覗いてみた。石垣島のツアーでお世話になった講師の清水淳さんも参加されているので。講師陣の写真を一通り見て回ってから、ショールームに入ってみる。残念ながら今度発売になるE-520用の防水プロテクターは展示されてなかったが、いつもの女性ではなく、男性二人が担当で詳しい話を聞くことが出来た。PT-E05のこと、UFL-2のことなど。新開発のUFL-2は光ファイバーケーブル接続の外部フラッシュだが、かなり高価でもあるのでどんなものかと考えていた。しかし旧来のFL-20やFL-36も専用プロテクター経由で接続できるとのことなので、大型のシステムを組まなくても最小限の構成が可能のようだ。といっても、E-520は持っていないので別に検討しなければならない。本当をいえばE-420がそのまま使えるプロテクターが用意されれば良かったのだが。E-410用のPT-E03も中古でも入手困難なのでどうしようもない。ヤフオクに出ているのも見たことがない。
帰りに松坂屋銀座店で開催中の中古カメラ市に寄ってみた。人出もさほどではなく閑散とした印象。OMシリーズも各店のブースで出品されている。1時間ほどあれこれ物色して、結局ズイコー28mm用の革製レンズケース(300円)を購入して帰還。
E-420が発売されてから、かなりになるが今回はAdobeの対応が遅くてどうしようもない。SILKYPIXの場合、発売直後から利用できたのだが。最近になって、ようやくUSサイトでCamera Raw 4.5のβ版が公開された。Photoshop CS3ユーザはこれでいける。Adobe Bridge CS3の画像一覧画面で複数選択し、ダブルクリックすればCamera Rawのウィンドウの中にずらっと表示されるので、一枚ずつ現像するか若しくは現像の設定を保存すればプリセットを次々適用していける。あとはそれぞれ開くか一括して開いて保存すればよい。
それでもやはりLightroomの操作性と一括編集の快適さは捨て難い。β版をDLすると、デスクトップにマウントしたディスクの中にCamera Raw.pluginのほかAdobe DNG Converter(ver.4.5)があるのでそのままアプリケーション・フォルダにドラッグ、これを起動すればE-420(520)のORFファイルをまとめてDNGファイルに変換できる。変換した画像を保存したフォルダをLightroom 1.4.1に読み込めば問題なく現像できる。
http://blogs.adobe.com/lightroomjournal/2008/06/camera_raw_45_and_dng_converte.html
メインマシンであるMacBook Proは内蔵ハードディスクの容量が80GBと、現在の標準ではちょっと足りないレベル。RAW画像が一杯詰まったピクチャ・フォルダやiTunesの曲で溢れたミュージック・フォルダ、さらにParallelsの仮想化空間で動作するWindows XPを加えると一杯一杯。ディスクの残量が10GBを割った時点で写真は二重にバックアップをとってから削除するようにしている。が、沖縄で撮影した画像を入れると余裕が2GBほどになってしまってこれは本当にいけないと痛感。
HDの換装はかねてから考えていたのだが、MacBookに比べて非常に難度が高いという記事が目に入っていたので、なかなか踏み出せないでいた。けれど、もはやそういっておられる状況でもなく、仕方なく秋葉原に出かけて2.5インチのSATAドライブを購入してきた。候補はSeagateの160GBか250GB、もしくはHITACHIの160GBか250GBだ。迷ったあげくHITACHIの160GBに決定(秋葉館)。HDは大きい方がいいに決まっているが、費用対効果ということで。作業用の精密ドライバーとT6が入ったトルクス・レンチのセットも込みでトータル1万円くらいだから、HDも安くなったものだ。
外出中、外付けのHDにCarbon Copy Clonerを使って丸ごとバックアップ。いよいよMBPを裏返してバッテリーから外していく。関連の情報としては以下のサイトを参考にした。
http://blog.lilyx.net/2008/02/17/macbook-pro-hdd-replacement/
http://mac.ascii24.com/mac/review/portable/2006/03/15/661126-000.html
http://www.ifixit.com/Guide/Mac/MacBook-Pro/Hard-Drive
後者2つのサイトは写真入りで分かりやすく解説してある。ただし、手順において相矛盾する記述もあったがそれは適宜に取捨選択するということで突破。実際の場面でこれはこうしておいた方がいいだろうと勘が働くものだ。具体的にはBluetoothのコネクターなどは外さないでも交換できる。難易度としては、いい参考サイトに恵まれたこともあって、いわれるほどに難しいものではなかった。iMac(G3)の光学ドライブ交換と同等レベルか。
旅行から帰って以来、沖縄のことが中々頭から離れない。気がつけば、島風の料理を作ったりしているし(笑)。近場で沖縄の素材がないかとWebで検索して「沖縄宝島にらい」という店に辿り着いた。新宿の京王に入っていて、沖縄の食品やら雑貨を扱っているらしい。所用で新宿に出た際、ついでに寄ってみた。店はデパートの8Fにあった。なるほど、シーサーやら石垣の塩やらスパムやらとそれらしい雰囲気。石垣島ですっかり気に入ったシークァーサーのジュース(バヤリースっていうのが珍しい)と島豆腐を購入。もち、チャンプルーにする予定。ついでに見当たらなかった「石垣島ラー油」のことを尋ねてみると、次回の入荷は9月になる予定とか(汗)。
新宿駅の西口地下は目下、オリンパスが席巻中。1030SWと850SWの広告が柱にでかでか貼り出してあった。石垣島で見れなかったマンタの写真も。本社が西口にあるだけに、地元で勝負に出た感じだ・・・。
帰京後、さっそく餃子を食べるのに「石垣島ラー油」を使ってみた。ふつうにタレに垂らすほかに中味に混ぜてもいいそうだ。味はというと、コクがあって石垣島の香りが漂うようだった。餃子のほかいろんな料理に使えるらしい。
サイトのフォトギャラリーに「沖縄離島の旅」を追加しました。
石垣空港を離陸直後、機体が大きくバンクした時にリーフで囲われた島の鳥瞰図が視界に入った。実に美しい。残念なことにフィルム切れで撮影出来なかった。報道カメラマンの心得として、全部撮り切らずに一、二枚は残しておくというのを聞いたことがある。突発事態に備えるためというのだが、なるほどと思った。
那覇での乗り継ぎに2時間弱の空白があるのだが、ゆいレールで国際通り方面に出て夕食を摂るには慌ただし過ぎる。仕方ないので空港ビル内でぶらぶら時間を潰すことに。出発待合室から滑走路を眺めると、海上保安庁の倉庫前にYS-11が駐機しているのを発見。YS-11がANAのローカルから消えた時、どうしても撮影したかったが福岡とかに行く機会がなくて撮りはぐれていたのだ。現役では保安庁と自衛隊にあるだけなので、機会があったら撮りたいと思っていた。機体番号JA8780なら「しゅれい1号」だが、はっきりとは確認出来ない。JA8702と読めるような気もするが、それだと羽田基地所属の「ブルーイレブン」ということになり、そんな筈はないかと。滑走路越しにかなりの距離があるのでZD70-300mmで望遠一杯でも高精細というわけにはいかない。雰囲気だけは味わえたかな。一度ゲートを出てから空港ビルを徘徊していると見学者用のデッキを見つけた。ここから那覇空港に着陸する機体を撮影してみた。那覇は軍用機なども降りてくるから面白い。シルエット気味ながらP-3Cの機体を捉えることが出来た。