旅カメラ

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 この時期ともなれば、昔は田園に蓮華草が咲き乱れたものだが、何時の頃からかめっきり減り、見かけなくなった。敢えて探して撮ろうと思っても見つけるのは中々困難。数年前まで袖ケ浦市で蓮華祭りをやっていて、撮影したこともあったが、それももう絶えた。そんな中、相模川の川縁に芝桜が植えられていて、周辺の田んぼに蓮華が咲いているという情報を得た。E-420のデビュー・シーンとして、これは相応しい場所ではないだろうか。先代のE-410は旅カメラとして人気を博したが、後継機にもその血は受け継がれていると見た。
 現地では「相模川芝ざくらまつり」が開催中だったが、前日の20日で終了。こちらとしてはメイン・ターゲットは蓮華の方なので、問題ない。最寄り駅は相模線の相武台下。新宿から京王線で橋本まで直行、JRに乗り換えた。相模線に乗車するのは初めて。駅に停車しても扉を開くにはボタンを押すという位のローカルぶりだった。駅からは「相模川散策路」という標識が川筋への案内役をしてくれる。それに従って歩いていけば幾つかの見所を視野に納めながら目的地に辿り着くわけだ。芝ざくら目当ての中年女性の三人組の後を歩いていたが、田んぼの隅に数本の蓮華草を見つけ、カメラを構える。先のことは分からないので取り敢えず撮っておくのだ。そのうちに群生地に遭遇。道路沿いだが車も通らないので、乾いた側溝に入って撮影開始。E-420といえば最少・軽量が特徴。実際、E-3を使い慣れた身からすると驚くほど軽い。旅カメラのコンセプトからすれば、最小限の荷物にするのがいい。「風のように気ままに旅立つ」イメージだ。しかし、何年振りかで蓮華を撮るという意気込みから、つい14-54も持って来てしまった。広角も必要だろうということで。更に魚眼まで持って来るとは(笑)。さらにさらに、ついでというのでOM-1まで持参してしまった。これじゃ何時もと変わらない。パンケーキ1本でやろうと思っていたのに。マウントアダプター+OMエクステンション・チューブ+50mm F1.4で接写までして。心置きなく撮ったので、安心して相模川へと足を進める。途中、至る所で蓮華草に埋まった田畑を見た。贅沢なくらいの豪華さだ。相模川に達して土手を登ると芝桜の絨毯が迎えてくれた。これはこれで見事なものだ。川の堤に沿って延々とピンクに染まっていた。芝桜を撮り、川の流れを眺めた後ゆっくりと家路についた。


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