昨年を含め、三度決勝戦で苦杯を嘗めた東福岡が遂に頂点に。おめでとう、諸君の努力に頭が下がります。試合は前半2トライ、1ゴールを決めた時点で「もしかして楽勝?」なんて早合点してしまった。後半に1トライ、1ゴールを返され12対7になってからが大変だった。伏見工に攻め込まれ、防戦一方になると時計の針が遅く感じられてならなかった。終了間際の5メーターラインあたりでの攻防は胃が痛くなる思い。伏見工の波状攻撃に肝を冷やした。ここでトライを奪われ、ゴールまで決められたら逆転してしまう。それを再逆転するには時間も気力も足りないだろう。後半も30分を経過。ロスタイムを過ぎても中々笛が吹かれない。東福岡があえてボールを蹴り出し、プレーを切ってもまだだ。伏見工もプレーを切らさず、繋ぎに繋ぐ。その連続プレーは鬼神が乗り移ったかのようだ。ちょっとのミスでも試合が終わるのだ。しかし、その瞬間は訪れた。歓喜に揺れるスタンド。
大会前、主力メンバーを踏切事故で失い、弔い合戦でもあった。サッカー部からラグビー部に転部した選手もいた。様々な人間模様が交錯する優勝戦だった。
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