準々決勝での東福岡の敗退は、かなり戦意をくじくものだった。心の中では国立のピッチに立つ赤い彗星をイメージしていたからだ。かくして準決勝を観戦する計画は白紙に戻った。しかし、テレビ中継が始まり流経大柏の大前が豪快な先制点を決めたあたりから心が揺れ始めた。画面では結構空席も目立ち、場所に困ることもなさそうだ。やはり、国立では撮影してみたい。地下鉄大江戸線が開通したことで、アクセスもとてもいいのだ。前半終了間際に家を後にしていた。
スタジアムに入ると、既に両校が整列して津工が3位表彰を受ける場面だった。したがって、大前が大ブレイクした後半を目撃することは出来なかった。しかし、4点というのは凄い。津工の選手がピッチを一周、うなだれて歩いて来た。大敗したといっても恥じることはないさ。なにしろ、東福岡が初めて国立の地を踏んだ年は国見高校と対戦、8失点して敗れているのだ。
第2試合は一転して引き締まったゲームになった。前半に藤枝東のMF河井が強烈に振り抜いた一撃が高川のゴールに飛び込んだ。そちらのゴール裏は完全逆光だったので、反対側のゴール附近に位置していた。したがってそのゴールの瞬間はうまく撮れなかった。後半は藤枝東がこちらに殺到、目の前で怒濤のゴール・ラッシュを見られるかと思ったが。結局この試合の得点は前半の1点のみだった。
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