秋晴れの一日、陽気に誘われてコスモスを撮りに出掛けた。目的地は立川の昭和記念公園。一面のコスモスが見頃だという。中央線立川駅で下車、北口に出て標識に沿って歩くと程なく公園の外周に達した。総合案内所で地図を貰って進むが、さあそれからが長いのだった。みどり橋を渡ってゲートに辿り着くまでが600メートルもあるのだ。それ自体かなりの運動であった。見所もそれなりにあり、ススキが秋風に揺れていた。
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これまでいろんな公園を訪れて来た。浜離宮恩賜公園や新宿御苑は中でも広い公園だと思っていたが、昭和記念公園は図抜けている。何しろ広大のひとこと。延々と歩いても容易に辿り着かない。直線がまた長い。あとで調べると、外周(あけぼの口)からコスモスの丘まで2.6キロもあるのだ。ちょっとした遠足だ。敷地内は整備が行き届いており、広いだけにレンタサイクルやパークトレインまであるが休日は行列覚悟になる。「水鳥の池」や「日本庭園」などもあるが、まず撮影という頭があるのでひたすらに「コスモスの丘」を目指した。途中の「原っぱ東花畑」にもコスモスの群生があって、それはそれなりに楽しめる。その先の分岐で失敗、「日本庭園」の左に出てしまって「こもれ日の丘」という木立の中に迷い込んでしまった。戻るのも面倒と、抜け道を通って最高地点の展望台に至る。ここからはコスモス畑が一望できる。圧巻というべきだな。さすがの眺めだ。丘一面にコスモスが敷き詰められている。早速に一枚。また一枚と撮影を重ねてゆく。
ひとしきり標準レンズで撮影したのち、魚眼に変えてQTVR用のデータを撮影。しかし、人があまりに多くて思うようにならない。魚眼だから周囲にいる人物は必ず視野に入る。人の少なそうな地点に移動するが、うまく合成できるか全く自信がない。VRを撮るなら平日の午前とかが必須か。一通り撮り終えて撤収。三脚を畳んで丘を下っていく。丘の下から見上げた風景も中々のものだ。コスモスを楽しめただけでも収穫ありとしなければ。かなり疲れてしまったが・・・。
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