netOvenさんなど、QuickTime VR関係のサイトを辿る中、PTGuiが7.2にバージョンアップしていることに気づいた。いまだに6.0を使っていたのだ。なんて迂闊なんでしょう。早速PTGuiのサイトからDLしてみる。最新バージョンでは数々の機能アップがあるけれど、中でも飛び切り便利なのがQTVR converterの搭載だ。これは素材として読み込んだ元画像をステッチして出力する過程でオプションとしてQTVRに変換して保存してくれるというスグレモノだ。さらに一枚のフラットな画像として保存したものを読み込んで変換もしてくれる。これはいい。凄く嬉しい機能だ。今まではEquirectangular projection(正距円筒)、つまり全球パノラマイメージを平面投影した画像をPhotoshopに読み込んで、画像サイズを調整、カンバスの向きを変えて出力。それをOS9で起動したiMac G3でMakePanorama2を使ってVRを作っていたのだ。これは画像解像度(ピクセル)が4の倍数(短辺)、72の倍数(長辺)とかいう制限もあり面倒なものだった。しかもiMacとMacBook Proとの間でデータのやり取りもしなくてはならなかった。それがたった一発、Convertのボタンを押すだけでいい。あとはソフトがよきに取り計らってくれるのだ。
実際に過去のデータを使ってちょっと作ってみよう。ちょうど二見ヶ浦でパノラマ用に撮影した画像があった。PTGuiでの設定はLens typeをFulframeにするのとFocal lengthを8mmにするくらいだ。あとは自動でソフトがステッチしてくれ、QTVRまで制作してくれる。そして結果は?
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あっという間にCubic VRの完成だ。天頂部と足下は撮影していないのでデータそのものがない(黒い箇所)。これは元々Cubicにする意図もなかったので。それでもソフトがここまでやってくれるのだ。残念ながら手すり部分に破綻が見られた。ここはカメラに最も近く、誤差が出易い箇所だ。この時はノーダルポイントを合わせるどころか三脚すら使っていない。水平も出していない。ただ縦位置に構えてぐるぐる回ってシャッターを切っただけなのだ。まあ、修正し切れなかったのはやむを得ない。大雑把ではなく、機材をフルに使って撮影していれば破綻はしなかったと思われる。それで、次に画像をレイヤー別に出力。Photoshopに読み込んで、主に手すり部分をレタッチしてみた。その後QTVR converterで変換してみたのがこれ。手すりは繋がったものの、画像の両端の接合部が不自然になってしまった。空の色が明らかに違う。トーンだけなら、マスキングして何とか修正はできるだろうが・・。(OLYMPUS E-1 ZUIKO DIGITAL 8mm Fisheye)
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