福岡最終日

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 所用というのは、実は親類の結婚式。そのために帰福したのだが、披露宴が済むと場所を変えてお決まりの酒宴。久し振りの顔が集うと、延々と話の種は尽きない。夜遅くまでだべってしまった。二日目の夜は実家に宿泊。翌日東京に帰るが、せっかく来たのだからと自分で勝手にオプショナル・ツアーを設定(笑)。朝早くに福岡空港からレンタカーを借りて、県西北に位置する糸島半島を目指す。目的地は志摩町の二見ヶ浦。屈指のダイビング・スポットだ。福岡に居住していた頃は、夏になると幾度も通ったものだ。今回、久しぶりにどうしても二見ヶ浦の海に潜ってみたくなった。都市高速に乗って西へ。博多ン者は運転が荒いね。みんな、飛ばす飛ばす。荒戸大橋を渡るのが好きだ。まるで天を走っている気分に浸る。右手には能古の島、志賀島など玄海の島々。左手には湾内の倉庫群を見下ろす。午前9時過ぎに現地に到着。美しい浜は少しも変わらずにそこにあった。E-1で撮影した複数の画像をLIGHTROOMから出力。PhotoshopCS3のPhotomergeでサクサクとパノラマ化してみた。

 現地のロケーション。ご参考まで。

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 シュノーケルの3点セットをつけて潜ると、驚くほど透明度が高い。こんなにきれいな海だっただろうかと改めて驚いた。今年は真鶴にも式根島にも渡ったわけだが、一番美しい海と断言できる。第一、浜が汚れていない。俗化もしていない。波に洗われる砂もきれいだ。遠浅の海を夫婦岩に向かって泳ぎ出す。魚もいるいる。凄いぞ。真鶴にも負けていない。魚種も豊富。ハゼやイシモチ、ヒラメなどなど。フグもいる。いつもは岩の周囲に数人のダイバーがいるのだが、今日は朝が早いせいか誰もいない。夫婦岩の裂け目は深く切れ込んだディープ・ブルーだ。アオリイカのファミリー?が漂っている。二つの岩を頂点に8の字を描いて周回してみる。岩礁が波除になってくれる南側と違って、北側はもろ玄界灘の外洋だし波も大きい。潮流もあるので、真剣に泳いだ。北側は浜から死角でもあるし。あっという間に楽しい時が過ぎた。10時半には終了。慌ただしく着替えを済ませて、玄海灘を後にした。うん?えらい強行日程やね。次に目指すのは百道浜。ぴんと来る人は来るかも知れない。そう、ヤフー・ドームが待っているのだ。もう、物好きというしかない。13時からの対ロッテ戦を観戦しようというのだ。チケットは既に入手している。1塁側。内野指定席A。レンタカーを途中で乗り捨て、バスでドーム前に到着。

 ホームだからと思い、1塁側にしたのだが。それだとゲートが正面から見て真裏で延々と歩かされるハメに。大きなリュックにE-1と交換レンズ3本。着替えにPCまで入っている他にフィンやらガーメント・バッグやら抱えているから大変なことだ。考えてみれば福岡ドームは全体がホームのようなもの。別に3塁側でも良かったのだ。ロッテの応援なんて左翼の一角だけなのだ。客席から見るゲームは臨場感極まれりって感じで興奮する。しかし、試合の方はこの日はダメダメだった。ひとり川崎選手が長打を放つなど活躍した感じ。

 松中はいいところで全く打てないし。ああ、小久保がいればなあって天を仰ぐのだった。小久保はまたまた骨折で戦列を離れたばかりだ。不運というしかない。小久保のホームランを見たいってのが動機だったんで・・・。試合は負けました。それは東京に帰ってから知ったこと。帰りの飛行機の時間が迫っていたので、3時15分頃には席を立たねばならなかった。最後にジェット風船の乱舞を見たのが、まあ慰めといえるのかな。

 その後2、3塁になって犠牲フライで1点入ったところまで通路から眺めて後ろ髪引かれる思いで帰ったのだが。帰路はまた大変なことに。ドーム附近には球場ばかりでなくアミューズメント施設も多くて、道路は大渋滞中。バスも中々停留所に来れない様子。やむなく炎天下を市営地下鉄唐人町駅まで歩いた。この日、福岡地方の最高気温33.7度。汗が出る出る。滴り落ちる。このまま地行の浜から海に飛び込みたい。

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