名にし負わば いざ言問はむ

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 タイトルは「都鳥」を詠んだ在原業平の歌から。隅田川花火大会である。今年は初めて言問橋から眺めた。どこから攻略するか、毎年悩んでしまう。昨年は厩橋を選んで玉砕した。定番と考えるのは、蔵前橋から厩橋、言問橋を望む布陣だ。これなら第一、第二両会場の花火が画角に収まる。今朝の東京新聞の一面にもここから撮ったと思しき写真が掲載されている。笠原カメラマンは手前に川面を行く屋形船を入れて、見事な構成にしている。但しこれが撮れるのは橋の歩道部分から狙っているから。一般人は車道部分を歩かされるし、目線には幾重にも張り巡らされたロープがあるため、川面を入れ込むのは無理である。
 今年は趣向を変えて都営浅草線の本所吾妻橋駅で下車。アサヒビールの、例のシンボルの附近で偵察。意外と人混みはひどくない。


写真の首都高の向こうは吾妻橋で、あちらからの一方通行。時刻は開始30分前くらい。この時間、浅草駅周辺は大変な混雑になっている筈だ。群衆に巻き込まれたら身動きも取れない。開始直前の合図の花火の様子でフレームに収めるのは無理と判断。隅田公園を経て、言問橋を渡る路線に変更。今日は8mm Fisheyeをつけているので、本当は花火の真下から狙う構図が欲しかったのだが。

まあ、今回は止むを得ない。打ち上げ開始直後に橋を渡り始め、規制線と共に徐々に進行するのだが、ゆっくり進むので終了15分前くらいで橋を渡り終わることになった。フィナーレは撮影し損なったが、それよりも終了後の混乱を避けるべく早めに駅を目指す。しかし、案の定浅草駅は人で埋まっていた。殊に銀座線の入り口は群衆で固まっている。殆ど動かない。恐れをなして退散、浅草寺裏手のつくばエキスプレス浅草駅へと足を速める。ここは穴場だ。混雑もないし、秋葉原に出てJRに乗り継げば家路につくのも容易だ。
 主催者発表によると、この日の人出は98万人だという。単純計算では東京都民の約十人に一人が鑑賞したことになる。こりゃあ、混むわけだ。

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2019年10月

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