東京ビッグサイトで開催中のWPC 2006を見学。このイベントは1998年から毎年訪れているが、ここ数年は出展社が激減して閑散として来ている印象を拭えない。従来のWPC EXPOという名称から変更されているのも、もはやEXPOを名乗る規模でもないということか。実際、会場も東展示ホールの第4、第5ホールのみという寂しさだ。これでは格好がつかなかったのだろう、他の3つのイベントとの共催という形を取ってはいるが。
97年頃にはAppleのブースもまだあった。AdobeやMacromediaなどのブースも数年は見られた。NikonやOlympusなどの姿も。その後年を追って衰退し、ついに松下あたりも撤退してしまった。三洋やソニーの顔も見えない。詳しい事情は知る由もないが、それぞれ専門的なイベントを開催するか、独自にユーザーを囲い込むなどした方が有利との結論を出したのだろう。例えばカメラ・メーカーにはPIEというイベントもある。Adobeはこの11月にPhotoshop Worldという独自イベントを開催するので、それに集中しているようだ。AppleはかつてMacWorld Expoというイベントを開催していたがその後中止してしまった。経営的な問題もあったのかも知れないが、今は日本各地に直営店を展開しているので、店舗独自のきめ細かいプログラムで顧客サポートに乗り出している。それは顧客管理にも大きなメリットがあるだろう。
もはや画一的な見本市というスタイルではIT時代を乗り切れないのは明らかだ。IT専門の各種の雑誌を抱える日経BP社がその辺りを読み切れないのは困ったものじゃないだろうか。あえて言いたい、「WPCはマンネリ化している」。
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