7日の朝6時。NHKのニュースを見ようとテレビのスイッチを入れたら。映し出されたのは、紅蓮の炎に包まれた首里城の姿だった。なんてことだ、夢じゃないのか。しかし、それはまごうことなき現実だった。首里城は2008年9月に訪れた。ゆいレールの首里駅で下車、坂を登って沖縄県立芸術大学の横を通って、円覚寺跡を左手に見ながら歓会門から入城。軍人だろうか、米国人らしい人も多かった。門をいくつか潜って正殿前の広場へ。朱色の壁と装飾が見事。正殿内部も見学。玉座も美しい。只々溜息が漏れる・・・。その正殿が崩れ落ちた。北殿もその他の建物もまた。30年かかった復元プロジェクトが、今年の2月に完成したばかりだというのに。それにしても、本殿天井にスプリンクラーもなかったというのには絶句。「漆塗りの柱は一旦燃えたら消火が難しい」とは、消防関係者の談話。さっそく再建の話が出ているが、火災の検証が第一だろうし、そう簡単に復活できるとは思えない。前途多難が予想されるのだった。
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