新宿御苑は広い。新宿門から入って時計回りに外周を歩き、イギリス風景式庭園、下の池から芝生広場、日本庭園と巡ればかるく2時間くらいは過ぎてしまう。折しも皇室ゆかりの菊花壇展を開催中。それを眺めつつ帰路につくと、母と子の森に至る。ここは人の多い新宿御苑でも意外な穴場と言っていい。小さな流れもあって、ちょっとした山野に立ち入ったような錯覚を覚える。見上げるようなメタセコイアの紅葉が美しい。
その先にはラクウショウの林がある。秋になって枝が鳥の羽のように落葉することから、落羽松というらしい。周辺の地面からゴツゴツ突き出している怪奇な風景が見られる。気根といってラクウショウの根から出ているもので、ここから酸素を取り入れるとのこと。明治時代に植えられ、樹齢100年を超える大木に圧倒されてしまう。
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