「幻の巨城」と呼ばれる肥前名護屋城を訪ねた。福岡生まれで、唐津市には何度か行っているが、名護屋城は初めて。ちょうど桜の季節というのでその気になった。半ば観光気分ながら、城の規模に圧倒される。さすが太閤秀吉が本気になって築いただけのことはある。大手口の櫓台跡に登ってみた。いずれかの武将もこの地に立ったに違いない。
文禄・慶長の役にあたって、国内拠点としてわずか五ヶ月で築城された名護屋城は、当時の大阪城に次ぐ規模を誇ったという。周辺には名だたる大名の陣屋が建てられ、人口20万人を超える城下町が出現したのだとか。天守台に立って彼方の海を眺めれば、古の武将の視点に立って感無量なのだった。
コメント