高尾から陣馬山

 なんとこれが今年初の登山。前回は昨年夏の棒ノ折山登山だから、随分間が空いてしまった。ザックも埃をかぶっている始末。今回の目的地は高尾山。今年は紅葉が遅れているので、ちょうど見頃かも。それとひさびさの山行きで足が鈍っていないか、体力測定も兼ねて。京王の高尾山口方面は激混みが予想されたので、JR高尾駅北口から京王バスで小仏行きに乗車。土曜日だし、好天で暖かい日だったので登山者の行列。増便も出た。小仏まで乗ってもいいのだけれど、日影で下車して日影沢を行く。小仏川の橋を渡ってキャンプ場の左手から「いろはの森コース」へ。この森にある樹木の名にちなんだ和歌を書いた木の札が立っている。これには和んでしまった。1時間足らずで高尾山頂に到着。混んではいるが、日曜ほどではない。富士山がくっきりと青空に映えていた。

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遅いスタートだったので、小仏〜高尾あたりのルートを考えていたが、薬王院の方に下って紅葉を撮るか、それとも縦走に切り替えるかで悩む。高尾から陣馬山は一度は登ってみたいコースだった。それには約7時間必要とされているので、冬の日没時間を考えると無理ぽい。まあ行けるところまで行くことにして、もみじ台の先で昼食のおにぎりを一つかじる。富士山を眺めつつ味わう、北海道産の紅鮭がうまい。一丁平を経て小仏城山へ。ここから相模湖へ下るルートもあるので誘惑される。もしくは小仏峠から小仏に下れば朝来た逆ルートで帰れる。それぞれメリットがあるものの、せっかくだから縦走を続行しようと思う。山行でこれほど好天というのも珍しい。12時30分小仏城山。木彫りの天狗像越しに見る下界の眺望が印象的。尾根道の上り下りを経て14時景信山頂。ここから下れば楽勝ではあるけれど、この機会に陣馬山を目指してみよう。明王峠まで2.6km、陣馬山まで3.5kmの表示。疲労も増しているので、巻き道がある場合はそちら側のルートを選択。何しろ早く着きたい。木の階段を踏んで、やっと着いた陣馬山頂。360度の大展望だが登山者の姿はほとんどない。茶店も片付けに忙しい様子。陣馬高原下方面に下る予定だったが、バス停までが遠くて最終に間に合わないという情報を得て、一ノ尾根から和田へ下るルートに変更。そちらならバス便もあり、藤野駅まで歩くこともできる。このルートは西向きなので、木漏れ日を浴びて明るいのが有難い。落ち葉が降り積もって登山道を埋もれさせるほど。滑らないように注意しながらも、沈みかかる夕日と競争するように先を急ぐ。16時30分、和田地区の舗装道路に出た。ヘッドライトの装備もあったが、その必要はなかった。入山が10時30分だったから約6時間の行程であった。

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