神奈川新聞花火大会の夜。去年と同じく野毛山公園から狙うつもりでいた。いいポジションを確保するには午後5時には現地にいないと無理。けれどもこの暑さには参った。とても西日を浴びて並んでいられそうにもない(まあ三脚だけ立てておけばいいのだが)。ぐずぐずしているうちにすっかり遅くなってしまった。野毛山の坂道を登るのもぞっとしないし、場所を変えてポートサイド公園(ここも穴場だという)から眺めることにした。この作戦変更があとで大きな意味を持っていたのだ。渋谷から東横線の通勤特急に乗って、横浜着は19時20分ごろだから花火はとっくに始まっていた。今回はロケハンで終わってもいい位の気持ちで。ポートサイド公園は場所取りが難しかったので、その脇の路上に三脚を立てて撮影開始。
プログラムは後半にさしかかっているが、見事な花火が連続して打ち上がり陶然としてしまう。やっぱり夏はこれだなあ・・・。カメラはE-M1でもいいのだが、手に馴染んだE-5を持って来た。レンズは12-60mmだ。終盤のクライマックスを撮り終え、機材撤収。混雑する歩道橋を回避、大回りして横浜駅に到着。すぐ来たみなとみらい線直通の和光行きに乗車。そのころ桜木町周辺が大変なことになっていたのは後から知った。19時10分頃桜木町駅近くの架線がショート、京浜東北線の車両はその場で停止してしまったのだ。車内の照明は消え、エアコンも停止した中で人々は1時間ほど留め置かれたらしい。その後線路上を歩いて駅に向かう乗客の姿がテレビ画面に映った。これに乗り合わせていたら花火どころではない地獄の沙汰だった。早めに野毛山に着いていても、帰りはやはり難儀したはずだ。市営地下鉄で横浜駅に向かうのだろうが、ホームに向かう通路はぎっしりの様子だった。横浜駅まで歩いた人もいたに違いない。その場合でもJR利用なら不通だし、入場制限されていたようだ。京急と連絡する品川駅でも長い行列ができていたらしい。21時40分ごろ帰宅出来たのは全くの僥倖というしかないのだった。
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