鳩ノ巣渓谷

 紅葉前線は標高の低い辺りにまで下りて来ている。山に登るか紅葉を撮りに出かけるか。迷った末に奥多摩の鳩ノ巣渓谷に行ってみることにした。御岳山登山の際に鳩ノ巣駅は何度か利用したことがあるが、鳩ノ巣渓谷は初めて。有名な撮影地だし、一度は探索しておかねば。JR青梅線古里駅を降り、踏切を渡って坂を登り丹叟院(たんそういん)、小丹波熊野神社を巡ってから国道に下りると「大多摩ウォーキングトレイル」の案内標識が設置されている。それに従って寸庭橋を渡ると渓谷に沿って道がつけられているが、じきに登山道となって急登が続く。尾根筋に出るとやがて御岳山登山道と合体。そこから降っていくと雲仙橋に至る。鳩ノ巣渓谷に下りていくと、分岐した先に有名な「双竜の滝」がある。機材はE-5に12-60だが、広角側が12ミリあるおかげで滝の全体が画角に収まった。ルートに戻って「鳩ノ巣小橋」という吊り橋を渡ると、そこが鳩ノ巣渓谷であった。

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鳩ノ巣渓谷は評判通り美しい空間だった。渓流に紅葉が映り込んで精緻な細工を作り上げている。しかし正午を回って影が渓谷に落ちて残念なシーンも。これはやむをえない。早朝でないと撮れない写真は確かにある。紅葉自体はピークを少し過ぎた印象。一週間くらい遅かっただろうか。昼食をとって上流に向かうが、白丸湖畔遊歩道は現在通行止めというので、白丸ダムから国道に上がる。ここから数馬峡遊歩道経由で奥多摩駅を目指す予定だったが、陽の傾きが急なので諦め白丸駅から御岳渓谷に移動することに。玉堂美術館前の大銀杏をどうしても見ておきたい。

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