江戸城の桜

 天皇陛下の傘寿を記念して「春・秋季皇居乾通り一般公開」が行われるという。いつもは入れない乾通りを歩けるチャンスだし、ぜひ行ってみたいと思った。しかし初日の4日は4500人が行列したというのを聞いてぞっとした。入場に二時間は待たされるだろうな。迷ったがせっかくなので出かけてみた。東京駅で下車、11時すぎに大手門から入場口の坂下門に向かうが、交通整理の警察官に「三時間待ち」と告げられて断念。雲模様も怪しいし、もう昼近いので午後3時の閉門に間に合わない恐れがあった。やはり8時ごろから並ばないと無理のようだ。

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 仕方ないので北の丸公園の桜でも見るかと反対方向へ。公開中の東御苑を通れば都合がいい。実はこのエリアに入るのは初めて。百人番所や富士見櫓の眺めを楽しみつつ歩く。人出もかなりのものだ。桜の本数は多くはないが、コブシがちょうど満開で美しい。松の廊下跡付近の堤からは蓮池濠越しに乾通りを歩く行列が垣間見えた。本丸跡の芝生では家族連れが桜を眺めつつ弁当を開いていた。絵に描いたような花見の情景。天守台跡に登ってみる。二段目にあるオオシマザクラが満開で息を呑む感じ。最高所からは四方を眺めることが出来た。パワースポットとか呼ばれているが、それより時の移ろいを強く感じた。