石元泰博写真展に行く

 開催中の「石元泰博写真展」だが、会期終了が迫ってきた(20日まで)ので慌てて行ってきた。会場は東京オペラシティ・アートギャラリー。オペラシティを訪問するのは実に久しぶり。前回行ったのは2003年10月で、ここを会場にMacOSX Panther (Ver.10.3)が発表されたのだ。会場には、シャーロック・ホームズの扮装をした原田永幸アップルジャパン社長(当時)が現れて、大いに盛り上がったように記憶している(その時に配られたAppleロゴ入りのTシャツをまだ持っている)。その時記録に使ったカメラはOLYMPUS C-3100ZOOMで、取得画像が左の写真。地下1階にあるサンクン・ガーデンにある「Singing Man(ジョナサン・ボロフスキー)」のモニュメントだが、これは変わりなく立ち続けていた。季節柄、いまはクリスマスツリーが場の主役を務めている。

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アートギャラリーに入場すると、石元泰博の初期作品から順に時間を追っていく構成となる。必要に迫られて住むことになったシカゴ時代。50年代の東京の風景。桂離宮。三島由紀夫らのポートレート、近代建築。なかでも圧巻は京都・東寺の「伝真言院曼荼羅」の展示。金剛界理趣会が5メートル四方の大きさに拡大され、ほぼ等身大の金剛薩埵の前に立つことになる。密教の曼荼羅世界に浸ったのち、国東半島の磨崖仏を拝し、伊勢神宮の内宮、外宮を巡ってから娑婆世界に帰還。濃密な時間を過ごした。