東寺展へ行く

 東京国立博物館で開催中の「国宝東寺ー空海と仏像曼荼羅」展が2日までというので、1日上野に向かった。土曜の午後というのでかなりの混雑。チケットの購入までに約30分、会場の平成館入場前の行列にも30分。入場後の見学者の滞留もあってなかなか進めないほど。真言七祖像の先に空海が師の恵果阿闍梨から授かったという五鈷鈴、五鈷杵が金剛板の上で輝いていた。第一会場のメインと言えるのは後七日御修法の修法壇。壇は二つあって金剛界曼荼羅と胎蔵曼荼羅がそれぞれ飾られてある。第二会場の眼目は、何と言っても東寺講堂に配置された立体曼荼羅を、手の届くような距離で拝観できることだろう。構成は異なるものの、宝生・阿閦・阿弥陀・不空成就如来をはじめ降三世・軍荼利・金剛夜叉明王や金剛薩埵菩薩像など、圧巻と言うしかない。特筆すべきは、帝釈天騎象像のみ撮影が許されていることだ。たまたまE-M1を持って来ていたので、これ幸いとISO感度を上げた。フラッシュ発光は厳禁だが、スマホを構える人たちと並んでひとしきり撮影。

P6010013.jpg P6010017.jpg