MBPロジックボード交換

 某サイトのWEB関係の記事にあった、CORS Chrome extensionへのリンクを踏んだ瞬間にMacBook Proがクラッシュ。画面が動かないしツールバーも出ない。仕方なく電源ボタンで終了し、再起動したものの、その後ついに復活することがなかった。Macが起動しない場合の対処法は一通り試してみた。「PRAMリセット」「SMCリセット」「セーフモードで起動」「リカバリーモードで起動」いずれもダメ。手元にあったOS XのインストールディスクからOptionキーを押して起動してみるが、プログレスバーが進行したあと元に戻ってしまう。こうなるとディスクも取り出せない。最後の手段として、シングルユーザーモードで起動しfsckコマンドラインユーティリティを使うことに。長年Macを使っているけれど、こんなのは初めて。電源ボタンを押して「command+S」キーを押しながら待つとコマンドラインの画面が現れる。そこで「/sbin/fsck -fy」を入力、returnキーを押すとシステムのチェックが進行する。結局、ハードディスクのセクターに誤りが見つかり修正が始まった。やがて「** The volume Macintosh HD appears to be OK.」「***** The volume was modified *****」と表示される。一応HDDの修正は完了したらしいので、起動してみるもやはり起動しない。どうもChrome extensionを介したウイルスに感染したらしい。ライブラリにある筈のextension fileをChromeごと削除してみようと考え、先代のMBPのFirewire 400ポートとメインマシンのFirewire 800ポートを接続、「ターゲットディスクモード」で起動しようとする。旧マシンからは外部接続のHDDのように扱える筈だ。ところがOS X 10.7以上でないと不可能だというメッセージが出てしまう。プロセッサがIntel Core Duoの10.6.8なのだった。

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さすがにお手上げで「Apple Store 表参道」のGenius Barに持ち込む。一通り症状を説明すると、特殊なシステム・チェックのプログラムを走らせてコアな部分まで精査された。そして判明したのはロジックボード上のあるチップの不良。対応としてはロジックボード交換ということになる。費用はパーツが63,100円、技術費と消費税を加えて合計71,000円以上というのだが、このチップに関しては製造メーカーからリコールが出されているというので、なんと0円で済んでしまった。土曜日に預けて月曜日にピックアップしたのだが、受領の際に改めて初期化する対応もできると提案された。確かにそれほど動作が重いのも事実だが、何度も往復できないのでいったん受領して持ち帰る。外付けのHDDをつないでTime Machineバックアップからリカバリーモードで起動、メインマシンの内臓ディスクを初期化した上で環境を移行した。4時間後再び起動してみると、順調に立ち上がり動作が重いという現象も消えて快調。やれやれであった・・・。