勝沼ぶどう郷駅の周辺にびっしり植えられた、見事な桜並木。「甚六桜」の名前は、桜を育成している「甚六会」に由来するという。新府桃源郷を訪れる際の通過駅だが、ただ通りすぎるにはあまりに惜しい。かつて「ぶどうの丘」に行ったことがあるが、それは桜の季節ではなかった。駅は南北方向に設置され、桜の彼方西方に南アルプスを望む。そこで東側の斜面に広がるぶどう畑の辺りに登って俯瞰すれば、桜と列車と冠雪のアルプスという構図で撮れるのではないかとかねてから考えていた。桜はすでに散り始めという情報だったが、週末好天に恵まれたことから出かけてみた。三鷹駅から「ビューやまなし」号に乗車、勝沼ぶどう郷駅に降りてみると桜はだいぶ散っていた。ちょっと落胆したものの、それなりに撮りようもあるかなと塩山寄りのホーム端から「あずさ」などを撮影。駅を出て左手、大日影トンネルに向かうとEF6418が静態保存されている。駅の北側から線路を潜って丘の方へ登っていった。位置決めに苦労したのちなんとか希望通りの構図で撮影。
丘を下って塩山方面に歩くと跨線橋があって、そのロケーションからも桜と列車を撮れる。ちょうど来た「スーパーあずさ」を後追いで撮影。ホーム端あたりの桜吹雪が美しい。ここから北にしばらく歩くと甲府盆地を望む構図で撮れるという情報を得ていたので、それにしたがって田舎道を歩くと果たしてそれらしい場所に出た。普通列車が来たが211系で115系は概ねこれに置き換わったらしい。しばらく待って「あずさ」を撮った。ほぼ目的を終えて、駅に戻って旧中央線のホームに置かれたベンチに座って昼食。桜の花びらが舞い、遠くには南アルプスという絶景だからうまくない訳がなかった。
コメント