さよなら630

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 マイ・ファーストPCである、Macintosh Performa 630を引取り業者に配送。1997年に新宿のSofmapで中古で購入。79,800円だったかと思う。まだまだPCが高価な時代、性能がまずまずの割にリーズナブル感があった。PCの知識なんて全くなくて、このマシンでイロハから学んだものだ。
 Performa 630は1994年の発売。Motorola 68LC040/33MHzプロセッサを搭載。AppleビデオシステムやTVチューナーなどのハードウェアに15種類のソフトウェアをバンドル。IDEタイプのHDを初めて採用、Performaシリーズでもベストセラーの1つだった。使いやすいマシンで、十分に楽しませてもらったが、慣れてくると性能面で不満を覚えるようになった。時代は既にRISCプロセッサのPower PCが主流で、クリエイターなどの間ではPower Macintoshが圧倒的に支持されていた。PDSスロットに差すアップグレード・カードなどもあったが、Power Macintosh 5200のCordycepsと呼ばれるタイプのロジックボードと差し換えるだけで、簡単にPower PC化することが可能だった。秋葉原の東京エレクトリックパーツで、このロジックボードを入手。憧れのPower PCマシンに進化した愛機を眺めて"PPC...PPC!"と叫んだものだ(笑)。
 当時、米アップルとIBMにMOTOROLAの三者が「Power PC連合」を組んで、MicrosoftとIntelの、いわゆるウィンテル陣営と覇を競い合っていた。世界シェアでいえば、PC/AT互換機が圧倒的多数であって、その後アップルに復帰したスティーブ・ジョブスがビル・ゲイツと握手、やがてインテル・プロセッサを搭載したMac Proなどの誕生につながって行く歴史を眺めると、感慨深い。
 OSも漢字TALK7から最後はMac OS 8.5あたりを入れていたと思うが、OS Xの登場時点でオールド・マックの出番ではなく、必要に迫られてiMac 600を導入。部屋に余裕もなくなり、哀れPerformaは箱に戻されて蟄居の身に。それが2000年頃の話だから、600MHz PowerPC G3に768MBのメモリではバージョン10.4.11を動かすのも、今ではかったるい。Safariの読み込みも遅いし、YouTubeを視聴してもコマ落ちって感じだ。現状、MacBook Proがメイン・マシンで、iMacはセカンドマシン。そして、そろそろ引っ越しも考えるようになってついに懐かしい68Kともお別れだ。いろいろ教えてもらって、愛着あるマシンだけにつらい。アイコン・パレードよ、さらば・・・!


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