E-5で紅葉を撮る(一ノ倉沢)

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 E-5の試し撮りにどこに行こうか。一ノ倉沢の紅葉が見事だと聞いて、気がそそられた。先々週、まだ早過ぎた清水トンネル出口の紅葉も気になる。前日の天気予報によると、早朝から昼過ぎまで晴れで、夕方から崩れるとのこと。これが直前には晴れマークが消えた。危険なサインだが、運を天に任せる気分で出発。


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 上越線進行方向の山々は厚い雲に覆われて、不吉な感じだ。果して、後閑を過ぎる辺りから、車窓に小さな雨粒が当たり始めた。水上ではもう雨。イヤイヤ、E-5のせっかくのデビューだってのに、雨かい。長岡行きの列車に乗り換え、発車を待つ間に合羽を着込んだ。9時56分土合着。上越線上り水上行きは、土合駅10時18分到着予定。トンネルを出て、土合踏切を通過する迄に辿り着けるかが大問題。土合駅のホームに降りるや、猛ダッシュ。486段の階段を駆け上がるが、さすがに息切れ。必死に歩いて地上に出ると、何とまだ10時6分位。余裕で踏切には着いたが、トンネル回りの紅葉は今ひとつ。上の方は色付いているのに。それにしても、去年一目見て感動したような鮮やかさはない。それでも無理して、やって来た列車を山バックの構図に押し込んだ。これが直前に踏切附近に他の鉄が三脚を構えるというオチつき。朝の4時頃から用意して出掛けても、こういうものだ。
 小雨模様が続いている。観光バスが何台も通り過ぎるのは、谷川岳ロープウェイで天神平に上る人を運ぶのだ。そのロープウェイ土合口駅を過ぎて、一ノ倉沢に至る旧道を歩いて行く。山道だが、舗装道路だから、観光客が傘を差して登っている。やがてマチガ沢にさし掛かる。紅葉はピークを迎えている。去年見た時より格段に美しい。惜しむらくは天気が。曲がりくねった旧国道をひとしきり歩けば、一ノ倉沢の断崖が視界に入って来る。その存在感は圧倒的だ。断崖の上部は予想通り見通しが利かないが、紅葉は最高潮に達している。うーむ、これで晴れ渡っていたら・・・。
 細かい霧雨の中に佇む。去年はここで昼食を摂ったのだが、さすがに今日はそんな人はいない。去年行けなかった幽ノ沢目指して登って行く。途中、クライミング中に遭難死した人達の名を刻んだプレートを見て、厳粛な気分になる。幽ノ沢方面まで足を伸ばす人は殆どいない。熊除けの鈴だけが旧道に響く。やがて幽ノ沢に至る。一組の中年登山者カップルが休憩中だった。ここで数カット撮って、すぐに道を引き返す。土合橋のバス停の時刻表によれば、13時17分の便がある。これにギリギリ間に合うかも知れない。一ノ倉沢近くの分岐から新道を目指す。新道までは全くの登山道で、傾斜もキツい。雨だから岩場では滑って危ない。途中、何箇所か沢を渡る場面がある。大雨では鉄砲水も出るし、渡渉不能になりやすい。やがて新道に出て、林道に至る。国道に出て、時間が余ったので土合駅の待合室で雨具を畳んで駅前からバスに乗って水上に戻った。高崎からは湘南新宿ラインの特別快速に連絡。17時前に新宿着。家に戻ってPCにデータを移して驚いた。恐るべき解像感。E-3では得られなかったものだ。これ一つでも、E-5を導入した意義があると感じた。

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