涸沢燃ゆ

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 涸沢の、燃えるような紅葉の写真。涸沢小屋や涸沢ヒュッテのHPを眺める度に悔しくて、リベンジを賭けて先々週行ったばかりの涸沢へ。土曜日の夜行で行くと、涸沢泊りで翌日早朝発っても帰りはギリギリの時間。第一、三連休に紅葉のピークが重なって、涸沢の小屋はどこも満員。そこで、荒業と言うべきか、横尾辺りにテントを張って泊まるかと。土曜10時発の中央線特急「スーパーあずさ」に乗れば松本12時15分着。上高地には14時30分到着。これなら横尾まで十分行ける。翌日、涸沢往復して、月曜日ゆっくり帰って来れる計算。テントとマットは昔使っていたのがあるので良いとして、山岳用の寝袋を急遽調達。準備は全て整ったのだけれど、肝心の天気が心許ない様子。前日の最終チェックでも雨模様。第二、第三候補の上越や会津方面も同様。
 当日は東京も朝から雨。かなりめげて、もう中止しようかと悩む。結局行くのだが、気乗りしないで仕度するものだから、「スーパーあずさ」に乗り遅れ。仕方なく、次の11時発「あずさ13号」に乗車。これだと、上高地着が15時55分。雨で空は暗いし、大荷物を抱えて歩く山道は遠い(笑)。晴れなら全てザックに背負えるけれど、大型のレインカバー は無くて。傘を差して、手に荷物を下げて歩き始めた。明日のことを考え、横尾まではどうしても行きたかったのだが。日没には勝てず、結局徳澤園にテントを張ることに。雨の中、テントを立てるのも容易ではない。暗闇と格闘してフライシートを何とか掛け終えたけれど、もう泣きたい気分。夕食を済ませ、寝袋に潜り込んだが、夜中寒かったこと。雨は止む気配すらなく、暗い気分で眠りに落ちたのだった。


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 翌日は5時起床。朝食を摂って、涸沢目指して出発。横尾を過ぎた辺りから雨が上がって来た。本谷橋を過ぎて、カールが目に入る頃には何と青空も覗くようになって来た!周囲の山々は紅葉に染まって絶景。二週間前とは、山容が全く違ってしまっている。そして、本命の涸沢カールも。いやいや、写真では見ていたし、話にも聞いていたけれど。これほどのものとは。これだけ美しい紅葉は見たことがない・・・。360°どこを見ても全山錦繍に染まっているのだった。ナナカマドの赤も絶頂。涸沢が燃えている。
 分岐からテント場を越え、涸沢小屋の方に登って休憩。奥穂高の登山道を少し登って降りて来た。涸沢ヒュッテで昼食。高山だけに雲の移ろいは早い。日が陰ると寒いし、時折雨粒も落ちて来たので、早目の下山。徳沢からの往復なので、今日は8時間の行程。落ち着いてみると、徳沢もいい所だった。すぐ側の村営徳沢ロッジでは外来入浴が出来た。夜は満天の星空となり天の川がはっきり分かる、凄絶な輝きとなった。

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