涸沢へ

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 紅葉の季節がやって来た。去年は10月4日に木曾駒ヶ岳に登ったのだが、千畳敷カールの紅葉は既にピークを過ぎていた。その反省から、今年は早めに出撃することに。行き先は、憧れの涸沢だ。涸沢となると、山小屋一泊とはいかず、夜行で行っても二泊三日という日程になってしまう。数週間前に予定を申告する関係で、紅葉の進行とシンクロしない場合もある。今年は猛暑の影響で涸沢の紅葉も遅いと知っていたが、今更延期も出来ず予定通り出発することに。24日、新宿発のムーンライト信州の指定券を持っていたが、予期せぬトラブルにより、乗り遅れてしまった。仕方なく、翌朝中野駅4時43分発の鈍行高尾行きに乗車。大月、甲府で乗り継ぎ9時21分、松本着。松本電気鉄道の上高地線ローカル列車に揺られ、新島々へ。


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 バスに乗り換え、11時15分上高地着。目的地である涸沢へは6時間の行程。大急ぎで明神方面へ歩き始める。夜行で来ていれば、正午には楽に着いていたのだが。徳沢を経て、横尾着が14時。ここで迷った。山で日が暮れるのは早い。到着のはるか前に暗くなるのでは。知らない山道を行くだけに不安だ。横尾山荘泊りで、翌早朝涸沢を目指す手もある。しかし、3時間で着くので予約した涸沢ヒュッテではなく、穂高岳山荘迄行かないと無駄に時間を過ごすことになる。そこから奥穂往復したとしても、穂高岳山荘泊りとなる。その翌日には上高地に下らねばならないのに、白出のコルからの下り時間、約1時間半が余計に掛かる計算だ。それは困る。ここは所期の予定通り、25日中に涸沢に着きたい。それで思い切って横尾の吊り橋を渡った。長野県に入ったあたりからずっと晴れていて、空が明るい日だった。それでも、屏風岩に差し掛かると、稜線に太陽が隠れ、山道が日陰になるのだった。懸命に歩いて、屏風岩を回り込むと再び日射しが山道を照らしてくれた。本谷橋の吊り橋ではない、小さな仮設の橋で渡河。「ここから2時間かかりますよ」と案じる声あり。大丈夫かと。それはこちらが訊きたい。「暗くなる前に着けるだろうか?」
登山道はそこからが本番だった。標高を稼ぐにつれて、傾斜がきつくなるのは道理だ。道が険しくなってきた。太陽は山肌に隠れてしまったが、意外なほど明るい。ヘッドランプを装着する必要もなく、17時過ぎ涸沢ヒュッテに到着。夕食にも無事ありつくことが出来た。

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