桜と大井川鐵道②

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 奥泉の朝はウグイスの鳴き声で目が覚めた。二日目の計画は思案しどころだった。初日に桜とSLが撮れたという前提で、昨秋行きそびれた関の沢鉄橋を撮るのも一案。しかし、アプトラインの本数が少ないため、接岨峡温泉で下りて山道を歩き撮影、次の接続を待っていると結局東京着が19時過ぎになってしまう。これを却下し、今回は桜駅とSLにターゲットを絞ることに。ただ、せっかく奥大井まで来たからには寸又峡を見ておきたい。実は3月末まで島田市・川根本町に宿泊する人を対象に大井川鐵道のフリー切符が2,000円割引きという企画があった。各駅を乗り降りする鉄ちゃんには願ってもない話。大井川鐵道全線(バスを含む)のフリーきっぷや鉄道のみのフリーきっぷの他、「寸又峡フリーきっぷ」というのもある。これは大井川鐵道本線(金谷〜千頭)と南アルプスアプトライン(千頭〜奥泉)、寸又峡温泉行きバス(千頭・奥泉〜寸又峡温泉)が二日間乗り降り自由で3,870円というもの。これが宿泊先の証明があれば1,870円で購入出来る(金谷駅)。当然このきっぷを利用。フリーきっぷがなければ幾らかかるか分からない。


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 奥泉から寸又峡まではバスに揺られて30分ほど。道路は段々細くなり、離合するのも難しいぐらい山奥だ。寸又峡は妙な立て看板もなく俗化も見られず実にいいところ。山奥の温泉らしい雰囲気があり、次回は是非泊まってみたいと思った。桜は八分咲き、コブシは満開だ。ここの町営露天風呂がいいらしい。「美女づくりの湯」という触れ込みで400円。露天風呂には屋根があり、目隠しの柵との隙間から滝や桜の花が垣間見える。風呂に浸かって花見というのは初体験。やわらかくていいお湯だった。
 寸又峡からバスで千頭へ。大井川鐵道本線に乗車、駿河徳山駅で下車。ここも桜に囲まれた桜駅。臨時のSLを撮って、次に遠景で入線中の普通列車を撮影。元近畿鉄道の16000系。SL急行「かわね路号」千頭行きの徳山着は13時01分。これを撮って金谷に向け出発したいが上りの到着も同じ13時01分。気を揉んだが、単線だからSLの到着を待ってから出発。入線する「かわね路」の桜マークが撮れた。帰りに乗ったのは元南海電鉄のズームカー。最前部に着席、車内から眺める桜模様を撮っていった。ほぼ撮影も終了ということで、新金谷ではカメラを仕舞っていた。これが大間違い。新金谷で乗務員の引継ぎがあって、何とタブレット交換だ。珍しい瞬間を撮り逃してホゾを噛んでしまった。JR金谷駅を14時09分に発って14時40分静岡着。14時53分発熱海行きに連絡するが、静岡駅で何としても買いたかったのが東海軒の駅弁「元祖鯛めし」だ。誕生が何と明治30年という、超ロングセラーだ。これがホームのキオスクになくて大慌て。改札を出て探すも駅弁売り場が見つからず。駅員に尋ねてやっと見つけた。柱の陰になっていて。「特製鯛めし」もあったが、ここは迷わず「元祖鯛めし」570円で。熱海までのJR東海普通はロングシートなので食べにくい。熱海からはJR東日本普通に乗換え。待望のクロスシートでガラ空きなので有り難く駅弁の紐を解く。天気はよくないが熱海から湯河原の海岸線を眺めながら、やっと昼食にありついた。これ以上はないロケーション。初めて食べた「元祖鯛めし」は醤油御飯の上に鯛そぼろをまぶしただけのシンプルさ。おかずはたくあんだけ。しかし、おこげがあったりして美味。旅の有終を飾るに相応しい、今日の主役だった。

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