白い大地へ

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 21日から2泊3日の予定で北海道への旅行を計画していた。21日は都合で12時ジャストのANA63便に搭乗予定。十分間に合う時間に羽田に着いたのだが。新千歳空港は吹雪ということで出発時間がまず1時間遅れ。さらに予定時間が近づく度に再度の延期が繰り返され、3時過ぎに降機というアナウンスが。別の機に乗り換えて新千歳からの許可を待つというのだ。現地は大荒れで、前日も欠航が続出。この日も滑走路の除雪を鋭意行っているが間に合わないらしい。除雪した後からもう積もってしまうのだ。搭乗口附近でじりじりする思いで待機するも、結局欠航ということになってしまった。
 さて困ったな。もう散々待ちくたびれて、気落ちしてしまっているし。航空会社の対応は翌日の便に振り替えるか、キャンセルかということだ。ここで悩んでしまった。キャンセルといっても、代わりの人を頼んでやっと取った休みだし。三日間が空白になってしまう。翌朝一番の飛行機で飛んでもだめだ。それから残りの旅程を消化する、あるいは延長するのはキツい。北海道でのスキーが目的なのだが、一般のスキーツアーではない。札幌駅からニセコに向かう「ニセコ・スキーエクスプレス」という臨時列車に乗車するのも大きな要素なのだ。これをぜひ撮影したい。しかし、スキーシーズンに走るこの列車は22日が最終の設定。これを逃すと来季を待たねばならないのだ。その札幌発が8時05分。朝イチの飛行機でも間に合わない。JR北海道にはスキップという割引切符があって、これは往復のJR乗車券(指定席特急券)とスキーのリフト券がセットになっている。さらに手ぶらスキップならそれにスキー(ボード)のレンタルがついてくる。この「手ぶらスキップ・ニセコひらふ」というチケットを東京駅地下のJR北海道プラザで購入済みなのだ。これをキャンセルするならしなければならないが。実は事前に乗換え案内で航空機欠航の場合のシュミレーションをしてある。それによると、17:56発の東北新幹線「はやて29号」で八戸まで行き、「特急つがる29号」に乗り継げば22:18に青森に着く。そこで22:42発の「急行はまなす」に乗車すれば翌朝06:07に札幌駅に到着。念願の「ニセコ・エクスプレス」に乗車可能となるのだが。そこまでやるものかどうか。しかし、家にいてもやることもないし、無念の思いだけが募りそう。時間はたっぷりある。というわけで、荒天を突いて北海道強行上陸というミッションを決行。JRのみどりの窓口で申し込むも、この日は長野新幹線でも人身事故が発生。その余波で東北新幹線も遅れが出ているという。どこまでも破天荒な一日。ダイヤの乱れは収束しつつあるけれど、乗継ぎの保証はないそうだ。その場合、八戸泊まりとなるが。勿論、ニセコ・エクスプレスには間に合わない。かなり心が揺れたが、ここは賭けてみることにした。売店で鯵鯖寿司とスーパーDRYを買ってE2系のはやてに乗り込む。しばし微睡んで迎えた八戸は雪模様。心配していた乗り継ぎも、「つがる」が待っていてくれた。「つがる」は在来線の特急らしい特急。自由席に乗り込む。この乗車時間は60分しかない。青森駅はさすがに寒い。北の果てに来た思い。「急行はまなす」は特急ではないが寝台車を連結している。気動車はキハ56系。


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