2012年3月アーカイブ
OM-Dの発売日が迫るにつれて複雑な思いに駆られている。小川町でいじってみた限りでは悪くはない感じだ。AFが速いのもポイントかも知れない。けれど「OMの正当後継はE-SYSTEMだった筈では?」との疑問が消えない。PENに関しては「パンケーキレンズをつけて気軽に街に持ち出す」スタイルを素直に受け入れられた。しかしOM-Dが違う路線を行くのなら、E-5とバッティングするのではないか?連写性能にすぐれ、高感度特性が向上しようとも両者を比べるのならフラッグシップを選ぶ。かりにOM-Dのユーザーになってしまえば、今度はMFTのレンズ沼にはまるに違いない。問題は既存のフォーサーズユーザーに深刻な「踏み絵」を迫るオリンパス本社の姿勢ではないか。OMはかつて一方的に廃止したマウントである。それを「OMマウントの復刻」というのでもなく「名称(栄光)だけを継承」するというのではあまりに打算的すぎないだろうか?
こういう流れに棹さすというのでもないが、OM-1とOM-2SPのユーザーでもある私はフィルムをスキャンして、暖かい春の光景でこのエントリーを埋めようと思う。2010年3月、青梅の吉野梅郷である(フジPROVIA100F)。
JR東日本高崎支社のHPをたまたま覗いたところ「春の追加臨時列車のお知らせ」というトピックが目を引いた。それによると高崎から伊豆急下田へ国鉄時代に活躍した157系(旧特急白根・あまぎなどで使用)を模した185系の列車が運行されるという。その特急「上州踊り子号」は9時37分発で新宿に11時08分到着予定。これなら間に合いそう。ちょうど房総方面に出かける用事があったので、これに時間を合わせて出動することに。
新宿駅6番ホームは鉄道ファンが集結。入線直後の先頭周辺は撮影も困難なほど。それでもどうにか撮り終えてホームを離れていく列車を見送った。この塗色は稀というか、他ではまずお目にかかれない。ちょっと得難い体験だった。